足環で個体管理へ コウノトリのヒナ

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先月、福井県坂井市内でふ化した国の特別天然記念物コウノトリのひな4羽が、現在も電柱の上に作られた巣の中ですくすくと育っている。8日は個体識別のため県内では、野生のコウノトリとしては初めて足環の取り付け作業が行われた。

坂井市内の住宅地にある電柱の上に作られた巣。ここには兵庫県豊岡市生まれの6歳のメスと5歳のオスのペアから5月下旬にふ化した4羽のひなが育っている。8日は兵庫県立コウノトリの郷公園の職員らが高所作業車に乗り込み、コウノトリを刺激しないようゆっくりと巣に近づいていた。ひなは負担がかからないよう段ボールに入れられ、目隠しをした状態で地上のテントまで運ばれた。

心配そうに親鳥が見守るなか職員たちは、個体を識別し生態調査をするためひなの両足に色分けされた足環を慎重につけた。県内では、野生のコウノトリに足環を取り付けるのは初めて。この日はほかにも、性別や健康状態を調べるため羽毛や血液の採取、体重測定も行われた。ひなの体重は4キロから4.55キロでこの時期としては順調。4羽に体重の差が少ないことから親鳥がしっかりとエサを与えているのではないかという。

ひなは7月下旬から8月の初め頃に巣立ちを迎えるということで、県では、離れたところで観察するなどあたたかく見守ってほしいと呼びかけている。