敦賀市「予算あげる」事業者「いらない」 異例の予算否決申し入れ

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福井県敦賀市議会では市の6月補正予算案が審議されているが敦賀市の温泉施設「リラポート」に関連する事業をめぐり指定管理を受けている静岡県の運営会社が5日、「市に要求している内容とは異なる内容の事業となっている」としてこの事業の予算案を否決するよう議長に申し入れた。

異例の事態に市側はこの事業の予算案からの削除も検討しているがこの不自然な経緯に議員の中からは「徹底的に調査すべきだ」との声も上がっている。敦賀市議会に要請したのは敦賀市の温泉施設「リラポート」を指定管理者として運営する静岡県の浜名湖グラウンド・ゴルフパーク。5日は高岸佳宏社長らが市議会の和泉明議長を訪ね「市の予算案にあるリラポート関連事業は会社が要求する事業内容と異なるため予算案を否決してほしい。可決されても予算を受け取らない」とする文書を提出した。問題とされた事業は高齢者の認知症予防などを目的に▽リラポート内での健康講座の実施や▽入浴料の半額券の配布などとして、約2160万円を計上している。開会中の敦賀市議会でこの事業の予算案は既に予算決算委員会で可決され本会議での採決を待つだけとなっている。福井テレビの取材に運営会社側は「事業の中身について市側との合意はなく市からは予算を受けてほしい」と頼まれたと証言している。一方、事業を担当する敦賀市観光交流課は「高齢者の福祉増進の施策を行いたかった。今後の対応を検討したい」としている。市側は5日の申し入れを受けて6月補正予算案からこの事業を削除することも検討しているが市議会議員の中には「なぜこういうことになっているのか徹底的に究明すべきだ」との声も上がっていて8日の議会最終日に市側の見解をただすとみられる。「リラポート」は高速増殖原型炉もんじゅの交付金などを含め総事業費36億円をかけて2002年に開館した。当初は年間約1億円をかけて市が運営していたが、2009年から民間に運営を委託する指定管理者制度を導入。前の運営会社は経営悪化を理由に指定が取り消され、2年前から現在の静岡県の企業が運営している。