八代市の老健施設で常勤医不在期間に11人死亡 厚労省が県から聞き取り

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八代市にある介護老人保健施設『アメニティゆうりん』で、常勤医がいなかった去年2月から5月までの4カ月間に入所者11人が亡くなっていたことが分かりました。条例で『入所者100人以下の老健施設に常勤医1人』を義務付けている県は、去年4月と5月にカルテを確認するなどしましたが、不審な点はなかったということで、施設に対して速やかに医師を配置するよう改善を勧告。その後、今年4月と5月の2カ月間に常勤医はいたものの入所者8人が死亡しています。県は先月30日に『実地指導』の名目で施設を訪れたところ、別の条例違反の疑いが強まったとして『監査』に切り替えカルテなどを調べています。「至らなかった点もあるかもしれないが、私は全力で利用者の方々のために働いたと思っている。私がいない時は携帯電話で(入所者の)状況報告を受けて指示をしていた。つてを頼って医者を探したが見つからなかった。これを非難されるのであれば地域医療は成り立たない」と運営する優林会の林邦雄理事長。3日は厚労省職員が県庁を訪れ、事実関係を聴取したということです。熊本保健科学大学の竹熊千晶教授は「どこでも起こりうる問題。今、老健が特養化していて重度化している。法令を遵守した(常勤医の)数は必要なことだが、常勤医がいたとしても機能していない状況がみられる。家族も地域の人も関われる施設を造っておかないと、施設の中だけの管理では立ち行かなくなるのではないか」と話しています。