“スポンサー”ではなく“パートナー”!IT大手「ミクシィ」が提示するスポーツビジネス新形態

  • スポンサー企業として“宣伝”が主でなく“育成”に焦点
  • スポーツがビジネスとして成り立っていくよう支援
  • アスリートとファンを結ぶ“新しい事業”の展開で収益を

今、驚異のペースでスポーツ界に進出している企業がある。
今年2月、プロ野球・東京ヤクルトスワローズと大型スポンサー契約を結んだIT大手の「ミクシィ」だ。

そのミクシィの狙いは、スポーツビジネスの常識を覆す、前例のないものだった

東京ヤクルトスワローズとスポンサー契約を結んだ「ミクシィ」

短期的なPR効果を狙うのではなく…

通常スポーツに出資する企業の狙いは、PR効果。
ユニホームには、それぞれの企業ロゴが描かれているのが一般的だが、ミクシィが出資したクラブのユニホームには、ミクシィの文字は無く、エンタメ事業ブランド名「XFLAG」のロゴが躍っている。

そこには、あるビジョンが隠されていた。

この日、渋谷の中心にあるミクシィの本社を訪れた堀米雄斗選手(20)。
東京オリンピック新競技、スケートボード界のエースである彼にとって、ミクシィは所属契約を結んでいる大スポンサーだ。

彼は今、アメリカでスケートボードに集中できる理想的な環境を手にしている。

スケートボード界のエース・堀米雄斗選手(20)

米雄斗選手
昔アメリカに行ってた時は、飛行機代とかも全然なかったので、お金の面とかでストレスな部分もあったんですけど。5~6年前ではできなかった可能性が今はあるので、このチャンスに乗っかって、自分のベストを尽くす感じです

昨シーズン、世界最高峰リーグで4戦3勝という抜群の成績を残し、スポンサーとしても大喜びのはずだが、その功績を伝える記事には、所属企業であるミクシィの文字はない。

ミクシィの文字がメディアで取り上げられることは、重要ではないという

ミクシィ・木村弘毅社長: 
ちゃんと自立して、スポーツ自体がビジネスとして回っていくものにならないと、これ以上の成長はないと思っているので。『ビジネスとして成り立っていくような支援』をしていけたらうれしいなと思う

ミクシィ・木村弘毅社長

“スポンサー”ではなく“マーケティングパートナー”

それは、どのような支援なのか。

ミクシィは、提携するスポーツ団体と、広告費を出すだけの「スポンサー契約」ではなく、集客などのマーケティング活動をともに推進するマーケティングパートナー契約」を結んでいる。

実際、千葉ジェッツでは最先端の場内演出を導入したり、FC東京ではスタジアムに新しいコミュニケーションを生むイベントを開始。
ミクシィのコミュニケーション創造におけるノウハウを惜しみなく貸し出すことで、集客の向上を後押ししている。

そして、ブランド力が向上した段階で、現在開発中のアスリートとファンを結ぶ新しい事業を投下する戦略。ここで、ミクシィのモデルは収益を生み始めるという

アスリートとファンを結ぶ“新しい事業”へ

ミクシィの考える新ビジネススキーム

ミクシィ・木村弘毅社長
5年から10年ぐらいかかる事業になってくると思っています。内部留保がかなりある企業体なので、どっしりと腰を据えて、大きなチャレンジをしていくべきだと考えていて、その中で5年、10年で結果が出るものというのは、そんなに長いというふうには考えていないです

短期的なPR効果を目的とせず、スポーツに長く寄り添い、価値を高めてから投資者メリットを享受する。
スポーツビジネスの新たな形が見えてきた。

(「プライムニュース α」3月19日放送分)

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