「勝ちを取りたい」羽生選手、「結果を求めたい」宇野選手、2人の本気の戦いが始まる世界フィギュアに注目!

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  • 羽生結弦選手が4カ月ぶりに実戦復帰!ケガの影響なく「100%のコンディション」
  • 世界選手権は三つ巴の戦いとなる?注目選手を解説!
  • 勝敗を分けるポイントは4回転ジャンプの完成度

羽生選手・宇野選手が公式練習

20日開幕する世界フィギュアスケート選手権に出場する羽生結弦選手(24)、宇野昌磨選手(21)らが、19日午前、公式練習にのぞんだ。

羽生選手は2018年11月、グランプリシリーズ・ロシア大会のフリー前の公式練習で転倒し、右足首の靭帯を損傷。今大会は4カ月ぶりの実戦復帰となる。 

きょうの公式練習では何度も4回転ジャンプを成功させた羽生選手。会見で、足のケガについて問われると…

羽生選手:
胸を張って100%と言える状態。今の世界選手権に向けてのコンディションは100%だと思っています。
 

足のケガの影響はなく、完璧なコンディションだとアピールしてくれた。

しかし今大会、注目は羽生選手だけではないという。「直撃LIVEグッディ!」のスタジオで、フィギュアスケート評論家・佐野稔さんに解説していただいた!

宇野選手が初めて優勝への意気込み語る

木下康太郎フィールドキャスター:

まずは、会見について。とても面白いものになりましたね。これまでは「練習の成果を出せれば…」と語っていた宇野昌磨選手が、初めて優勝への意気込みを語ったんです。

羽生選手:
練習も試合、両方含めたうえで、全ての自分に勝ちきれるような演技をするというのが一番の目標です。

宇野選手:
この試合に、僕は初めて結果を求めて試合に臨みたいと思います。

安藤優子:
宇野選手が会見で「勝つぞ!」って表明するのは珍しいですよね?

佐野稔氏:
そうなんです。今シーズンは全日本で優勝し、四大陸選手権で優勝し、その後のコメントが「世界選手権は1位になりたい」と変わってきてるんですよ。

 三田友梨佳アナウンサー:
それぞれ、自分との戦いなんですよね。羽生選手も「おのれに勝ちたい」とコメントをしていますし、宇野選手に関しては、今シーズンは全日本も四大陸もケガをしての戦いでした。そこで宇野選手は「みんなに迷惑をかけて、いろんな人に助けてもらった。ありがとうという言葉ではなく優勝という形で感謝の気持ちを伝えたい、だから1位を取りたいんだ」と話しています。

 安藤:
今までは「自分の納得できる滑りをしたい」というものだったのが、今は「支えてくれる皆さんのために勝ちたい」。大人になりましたね。

木下:
さて、今回の男子シングルは、“三つ巴の戦い”と言われています。

木下:
絶対的チャンピオン、ケガからの復帰がかかっている羽生結弦選手。羽生選手が休みの間にメキメキと実力をあげてきた宇野昌磨選手。そしてその宇野選手を前回の世界選手権でおさえて優勝したのがアメリカのネイサン・チェン選手です。今シーズン出場した試合、ネイサン・チェン選手はすべて優勝しているんです。羽生選手の297.12点というのが世界最高得点ですが、ネイサン・チェン選手は非公式の大会ながら342.22点という大幅に超えるスコアを出しているんです。佐野さんもこの3人誰が勝つかわからない、それだけハイレベルな戦いが期待できそうです。

サバンナ高橋:
342って、何をすればこんなに高い点数が出るんですか?

佐野氏:
ネイサン・チェン選手の場合は4回転ルッツという、4回転の中で一番難しいジャンプを使うわけです。ですから余計に点数は伸びていきますね。

木下:
この4回転が今後の勝敗を分ける大きなポイントとなってきます。注目の3人を比較してみましょう。

4回転ジャンプが勝敗を分ける

木下:
下から上にいくほど難易度が上がります。こう見ると、ネイサン・チェン選手が一番多くの種類を跳ぶことができるので有利かと思えますが、佐野さんによると今回の新ルールがあるおかげで、羽生選手も宇野選手もこの差を埋めることができるんじゃないかということです。

佐野氏:
跳べばいいというものではなく、跳んでなおかつ成功して、なおかつ出来栄え点をどれだけ稼ぐか、そこが非常に大きなポイントになってきます。4回転の種類が2種類くらいだと厳しくなってくるので、最低3種類は必要です。3種類をフリープログラムの中で何回入れるかというと、4回転ジャンプは1種類しか2回の繰り返しができないので、3種類だと4回というジャンプ構成になってくると思います。その4回の4回転をどれだけ成功させて、どれだけ出来栄え点をとれるか。そこにポイントがかかってきます。

安藤:
出来栄えで、一番重視されるのは?

佐野:
もちろん高さ、幅というのもありますし、ジャンプを跳ぶ前や跳んだあとに何か技をすることもポイントになります。そういった完成度の高さという意味で考えれば、羽生くんが一番かなと思います。

木下:
とにかくチャレンジしてジャンプをするというより、自分が確実に飛べるジャンプを完璧に成功させていくのが点数につながるということですね。羽生選手はきょうの練習で4回転ループを跳んでいましたが、佐野さんはどう見ましたか?

佐野氏:
右足で跳んで、4回転回って、右足だけで着氷する。完璧なジャンプですね。ロシア杯の時にこのジャンプでケガをしたので、4回転ループ嫌だなという思いもあると思うんですが、ここまでできているということは、ケガも完璧に治っているんじゃないかと思います。

安藤:
羽生選手、宇野選手それぞれがネイサン・チェン選手に勝つためには、どのジャンプが一番ポイントになりますか?

佐野氏:
宇野選手ならフリップ、羽生選手ならループ。そのジャンプにどれだけ(点数を)上乗せできるかということになると思います。あとはネイサン・チェン選手が何種類入れてくるかもポイントですね。

サバンナ高橋:
何を跳ぶか、まだ発表されてないんですか?

佐野氏:
発表はされているんですけど、例えばショートプログラムが終わった後で「やっぱり俺は全部跳ぶぜ!」っていうことも可能なんです。

サバンナ高橋:
変更可能なんですか!じゃあ、もしショートで点数差が開いたら、フリーで逆転するために構成を変える可能性もあると。

佐野氏:
実際に平昌五輪でショートで不調だったネイサン・チェン選手がやってますから。あの時はフリーだけではネイサン・チェン選手が1位だったはずですよ。

サバンナ高橋:
え~!怖いな~!

佐野氏:

それとネイサン・チェン選手は意外と3回転半のアクセルが苦手だったんですが、今シーズンはそれを克服してきてるんです。だから余計に怖い部分がありますね。

安藤:
いずれにしても、ものすごくハイレベルな戦いになりそうですね!

木下:
本当に楽しみですね!20日からの1週間、目の離せない戦いが行われますので、皆さん注目してください。


「世界フィギュアスケート選手権」まず、20日午後6時半からは女子のショートプログラムがフジテレビ系で放送されます。お楽しみに。 

(「直撃LIVE グッディ!」3月19日放送分より)

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