「抵抗されたのでやってしまった」カンボジアのタクシー運転手強殺事件 容疑者の日本人が明かした犯行計画とは

  • 親日の国・カンボジアに衝撃を与えた日本人による強盗殺人事件
  • 英語のフレーズをまとめた“手書きメモ”で犯行準備か
  • 「車に戻ったらすごい血が出ていて...」単独取材に応じた容疑者

親日の国、カンボジアに衝撃が走った強盗殺人事件。
タクシー運転手への強盗殺人の疑いで逮捕された日本人の男は、FNNの取材に「両替所を襲おうとした」と話した。

19日の日本時間午前11時半前、カンボジアの警察署前から裁判所に姿を見せた2人の日本人。

中茎容疑者

青いTシャツ姿で出てきたのが、中茎竜二容疑者(23)。

石田容疑者

隣の白いランニングシャツ姿の男が、元陸上自衛官の石田礼門容疑者(23)。
顔が見えるよう、髪をかき上げられた2人は、終始無言でそれぞれの名前が書かれた紙を持たされている。

カンボジアの観光地・シエムレアプで地元のタクシー運転手フム・チャンさん(40)を殺害し、車を奪った強盗殺人の疑いで17日に逮捕された2人。2人はなぜ、カンボジアで犯行に及んだのか。

手書きメモで入念に犯行準備か

こちらは容疑者たちが使った凶器。このナイフで運転手の首を刺したという。
押収された凶器や所持品の中には、伸縮するタイプの警棒や、「タクシー乗り場はどこですか」などと、英語のフレーズが書かれたメモもあった。

凶器となったナイフ

警察によると、運転手・フムさんの首をナイフで刺したのは中茎容疑者。
その後、石田容疑者の運転で逃走したが、しばらく走ったところで別のトラクターに追突。
地元の男性2人が重傷を負った。

追突され、顔などに怪我をした被害男性は「米を運んでいるときに車に追突された。車はぶつかってきた後すぐバックしてスピードを出して逃げた」と怒りをあらわにした。

容疑者の2人は更に逃走を続けるが、奪った車のハンドル操作を誤り、道路を脱線して柱に激突。
車を乗り捨て、走って逃げたが、事故を起こした場所から3kmほど逃走したところで逮捕された。

地元警察によると、2人は日本円で400万円ほどの借金があり、カンボジアで日常的に使われるアメリカドルを奪う目的で、タクシーを襲撃したとみられている。

石田容疑者「車に戻ったらすごい血が出ていて...」

FNNの単独取材に応じた石田容疑者は事件について、こう話した。

石田容疑者:
(犯行は)2人で日本で計画した。タイかカンボジアでやろうと思った
カンボジアはドルを使うから両替をしやすい。車を奪って両替所を襲おうと思った

犯行について話を聞くと...

石田容疑者:
私は外にいた。車に戻ったらすごい血が出ていて運転手が出てきた。
あとで中茎容疑者に聞いたら「抵抗されたのでやってしまった」ということを言っていた

石田容疑者によると、中茎容疑者も元陸上自衛隊で、今は運送業をしているという。
フムさんの首をナイフで刺した中茎容疑者は、取材にこう話した。

中茎容疑者:
大変申し訳なく思っています。運転手の方を殺害する意図はなくてですね...
心から反省しております。申し訳ありませんでした。

現地には衝撃が広がる

カンボジアの紙幣には、日本の無償協力で作られた橋と日の丸が印刷されている。
今回の凄惨な事件に、カンボジア人の女性は「とても悲しいです。日本人は教育も受けているし、仕事もある。働けばお金ももらえるのに、なぜこんなことをしたか分からない」と驚きを隠さない。

今回の事件を受け、現地日本人会はカンボジア・プノンペンで緊急会合を開催。
小市琢磨会長は「痛ましい事件が起きてしまいましたが、在留邦人の我々にできることは、残されたご遺族の皆さまに何かしらの支援をすることだと思っています」と話した。

地元警察は、犯行の詳細について調べを進めている。


「プライムニュース イブニング」 2019年3月19日放送分より)

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