超高速・超低遅延で何が変わる?「5G元年」“時間と距離を超えた未来”を体験

  • 世界最大の通信業界イベント「モバイル・ワールド・コングレス」
  • ソニーやサムスンがリリースした5G通信対応の端末など展示
  • 超高速・超低遅延でタイムラグがなく遠距離での共同作業も可能

イベントの主役は次世代通信技術「5G」

「モバイル・ワールド・コングレス」を取材する小泉耕二氏

世界中から約200社が出展し、10万人以上が来場する「モバイル・ワールド・コングレス」がスペイン・バルセロナで開催された。

帽子型のタブレットに、針に糸を通すロボットなど最新技術が集う見本市で、主役となっていたのは、次世代通信技術「5G」。

すでにサービスを開始しているアメリカに続いて、韓国や中国などでも、2019年、5Gの商用サービスを始める動きが進んでいる。

そんな「5G元年」の2019年、すでにソニーやサムスンなど各社がリリースした5Gに対応した端末が、会場で展示されていた。

超高速・超低遅延でタイムラグが無くなる!

また、5G端末だけでなく、5G実用化を見すえた使い方の展示も…

ピアノを弾くロボットに、ドラムをたたくロボットなど、複数のロボットが、同じ音楽を音を合わせて演奏している。

担当者は「ロボットにピアノやドラムを演奏させることができるんです。(5Gを使うことで)ロボットたちのショーができるくらい即座に遅れることなくコンタクトを取ることができます」と話す。

ロボットによる演奏

5Gは、4G LTEに比べ、通信速度はおよそ100倍と超高速で、しかも超低遅延。つまり伝送のタイムラグがほとんど無くなるので、少しのずれで不協和音が生まれてしまうような音楽の同時演奏も可能になる。

また別のブースでは、MRグラス(複合現実メガネ)をかけた女性が、コントローラーを持って何か作業をしている様子が…

離れた場所でも共同作業が可能に

実は、離れたブースの人と仮想空間上で共同で作業をしていたのだ。5Gで低遅延だからこそ、このような遠距離での共同作業も可能となる。

例えば、AR(拡張現実)の複数人で行うシューティングゲームなどもタイムラグが起こらず、スムーズに行えるという。

4Gから5Gへ。
今まで実現できなかった、時間と距離を超えた立体的な体験ができる未来が近づいている。

ARで行うシューティングゲーム

被災地のロボット作業や遠隔医療も

IoT/AIの専門メディアを運営する小泉耕二氏は、
「去年までは端末というよりは基地局、通信会社が持っているような施設の展示がメインだったが、今年は5Gがやってくるぞということで、スマホだったり、消費者が体験できる内容の展示が多かった。 
スマホで通信を味わっていると、平面画像が速くなったところで、4Gでも映画は十分に見られているという話になるが、5Gになってくると低遅延性という、遅延が起きない通信ができるようになるので、工事現場の機械を遠隔操作できるようになる。建設業界が人不足の中、一人のオペレーターが複数の建設現場の重機を動かせるようになる。ほかにも震災などで人が入れないところにロボットが入り作業をしたり、遠隔医療など様々なシーンで使える」と5Gのメリットを指摘していた。

(「プライムニュース α」3月14日放送分)

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