なぜ今?赤ちゃん用「液体ミルク」国内“初” 発売

  • 国内初!乳児用「国産液体ミルク」が発売  
  • 溶かさず、冷まさず…粉ミルクの手間を完全カット 
  • 水が貴重な災害時にも重宝

手間を大幅カット 赤ちゃんミルクに「新しい選択肢」

11日、日本で初めて店頭販売がスタートした「乳児用液体ミルク」。
赤ちゃん用ミルクに、子育ての強い味方となる“新たな選択肢”が加わることとなった。

それが、江崎グリコから販売された「アイクレオ」。
125ml入りで200円(税別)と粉ミルクに比べて割高ではあるものの、開封してそのまま飲ませられることや、無菌状態でパッキングするため細菌が外部から入る心配がなく、常温で6か月間の保存が可能なことなど、大きなメリットがある。

お湯で溶かした後に冷水に哺乳瓶をさらして冷ましたりと、赤ちゃんが飲むのにちょうどいいミルクを作る“調乳”に10分以上かかってしまうのがネックである粉ミルク。

粉ミルクを使用している、生後4か月の乳幼児をもつお母さんを取材したところ、1日6回ほどの授乳の際「(赤ちゃんが)お腹が空いている時はすごく泣くので大変です」という本音を聞くことができた。

一方、液体ミルクはパックにストローを挿し殺菌した哺乳瓶に注ぐだけで赤ちゃんに飲ませることが可能。

都内のベビー用品店で開催された商品説明会では、さっそく液体ミルクを体験した参加者から喜びの声が挙がっていた。

液体ミルクを体験した参加者:
調乳って本当に時間がかかるので、簡単に注ぐだけでできるのは魅力的。

液体ミルクを体験した参加者:
(子供が)保育園に入って、自分も仕事が始まって時間がなくなる。旅行の予定もあるので、そういう時にはすごく活用しやすい。

「水が不要」で災害時にも重宝

他にも、販売について「ずっと待っていたので嬉しい」との声も挙がった、液体ミルク。
アメリカやイギリスなど欧米では広く普及しているものの、日本では液体ミルクに関するはっきりした規格がなく、製造や販売ができない状態が続いていた。

しかし、2018年8月に行われた法改正により、厚労省の承認や消費者庁の手続きなどの審査によって国産の液体ミルクの販売が可能になったのだ。

また、安全な水やお湯の確保が難しい災害現場などでも使用できることから、災害時の活用も期待されている。現在粉ミルクを現在災害備蓄に保管している東京・文京区などでは、今後は液体ミルクを採用する方針となっているのだ。

2016年に発生した熊本地震の際、フィンランドから液体ミルクが支援物資として贈られ注目されたが、今回アイクレオを発売した江崎グリコは「国産の液体ミルクがあればより安心してもらえる」と語っている。

江崎グリコ商品開発研究所・永富宏氏:
海外産の液体ミルクが熊本に支給されて、ずいぶん赤ちゃんの命を救ったという報道を見て、国産の液体ミルクがあった方がよりお母さま方に安心して使っていただけるのではないかと…

洗い物や調乳の手間など、子育ての負担を軽減させるだけでなく、災害時には赤ちゃんの命を支える強い味方となる液体ミルク。
今後、広く普及することになりそうだ。


(「プライムニュース イブニング」3月11日放送分より)

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