お総菜の新定番!レンチンするだけ“生から総菜”の秘密

  • 全国のスーパーで売り場拡大中、お総菜の新ジャンル
  • 通常のお総菜と“おいしさ”を化学的に検証!
  • 長時間温めても熱くない?容器に隠された秘密

スーパーなどで売られているお総菜の新ジャンルが登場。

容器の中に生の野菜や肉などが詰められた「生から総菜」と呼ばれる商品で、電子レンジで温めるだけで簡単に出来上がる。

今、この総菜が全国のスーパーで売り場を拡大中だ。

そこで今回、レンジでチンするだけで味わえる本格料理の実力を黒瀬翔生アナウンサーが調査した。

種類も豊富!レンジで加熱するだけ

高級スーパー「成城石井東京ドームラクーア店」でも、入り口に入ってすぐのところにズラリと並んでいた。

成城石井ではこの「生から総菜」を、「レンジ調理品」と呼んで販売し、生の鶏肉が入ったすき焼きや、豚肉とのしゃぶしゃぶ、海鮮5種類が入った辛みそ温野菜と品揃えは豊富。

600円前後とお得な値段で、消費期限は通常の肉や魚とほぼ同じだ。

実際に温めてみると、電子レンジでチンするだけで肉も魚介もしっかり加熱され、鶏のすき焼きもジューシーに仕上がっている。

全国の成城石井で『牛のすき焼き』や『豚肉と野菜のしゃぶしゃぶ』、『鶏の黒酢あんかけ』など、主にメインのおかずとなる料理、10種類が売られている。

成城石井東京ドームラクーア店・山腰明穂主任は「バイヤーが海外のスーパーで、生の食材をレンジで仕上げ調理ができる商品を見つけて。日本でも受け入れられるのではないかと思って導入いたしました」と話す。

一般的な総菜は、一度加熱して調理したものをレンジで温め直すものが多いが、「生から総菜」はレンジで一度加熱するだけで食べることができる。

おいしさを化学的に検証

そこで、アイシー株式会社の鈴木隆一さんの協力を得て、5種類の味覚を数値化できる“味覚センサーレオ”を使い、「生から総菜」のおいしさを化学的に調査した。

検証方法は、『鶏のすき焼き』を1回の加熱で仕上げた「生から総菜」と、加熱した後に一度冷まして、電子レンジで再加熱した通常の総菜を想定したもので検証。

1回加熱のみの「生から総菜」の数値は、うま味が3.24、甘味2.04、塩味3.08、苦味1.14、酸味1.18。

一方、再加熱した総菜の数値はうま味が2.98、甘味1.81、塩味3.1、苦味1.18、酸味1.14と、再加熱ではうま味と甘みが大きく落ち、塩味、苦味、酸味が増える結果に。

検証では1回加熱のみの「生から総菜」の方が、おいしさの数値が高いことが分かった。

このことにフードアナリスト・浜口恭子さんは「通常のお総菜のように温め直して食べると、味はもちろん、栄養価も落ちてしまうので『生から総菜』は味、栄養価ともに優れたお総菜と言えます」とした。

なぜ?長時間温めても熱くない

さらに、味以外に容器にも秘密があるという。

「生から総菜」は生ものがあるため、長い時間の加熱が必要になり、500ワットで6分30秒程度温めるが、そこまで加熱すると容器が熱くて持てなくなってしまうのでは?と疑問が出る。

通常の総菜などを入れるプラスチック容器は、長く加熱してしまうと食べ物の油などで容器が溶けてしまったりするものもあるが、「生から総菜」で使われる容器は手で持っても熱くなく、もちろん、中身の肉などにも火が通っている。

容器を製造する株式会社エフコピ・ストア支援事業部の前田知司さんは「生から総菜に使われている容器は、マルチFPという特殊な素材を使っていて、電子レンジでの長時間加熱が可能なんです」と話す。

マルチFP素材は、熱に強く、空気の層を含んだ特殊な発砲スチロール素材のことで、プラスチックの容器の中には電子レンジで加熱すると容器全体が熱くなるものもあるが、マルチFPは容器の内側と外側の間に空気の層があるため、距離が生まれ中身の熱さが伝わりにくくなっている。

実際に通常のプラスチック容器と「生から総菜」の容器を同じ時間、電子レンジで加熱し、容器の温度を測ると、通常のプラスチックは87℃、マルチFP素材の容器は52℃と、約30℃以上低いことが分かった。

時代に合わせて中身も容器も進化してく総菜。しっかりと火が通るので安心で、味もおいしく簡単で便利だが、だからこそ保存方法や加熱時間はしっかりと守ることも大切だ。

(「めざましテレビ」『ココ調』3月8日放送分より)

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