“サバブーム”で値上げ相次ぐ 「これ以上高騰すると…」老舗干物店から不安の声

  • 需要拡大でサバ缶など相次ぐ値上げ 
  • ノルウェー産のサバ獲りすぎ…国際認証一時停止
  • 老舗干物店「これ以上高騰すると不安」

サバ値上げの原因は需要の拡大

3月8日はごろ合わせでサバの日。静岡県内では「サバちゃんありがとう!」など、サバへの日頃の感謝を大きな声で叫ぶイベントが開催され、参加者にはサバがプレゼントされた。

国内に広がるサバブーム。
しかし、それに伴ってサバの需要が拡大していることで、サバの値段が高騰しているのだ。

3月4日には水産大手の日本水産が、サバ缶11品目を4月1日出荷分から出荷価格で7%から10%値上げすると発表し、3月1日からは同じく大手・極洋がサバ缶16品目を最大でおよそ10%値上げした。また、マルハニチロではサバ缶32品目を最大で60円値上げするとのことである。

そんな中、東京・大田区のサバの塩焼き専門店「鯖なのに。」は8日、サバの日にちなんで看板メニューのサバの塩焼き定食を普段の1000円から半額の500円で大盤振る舞いし、ランチタイムは満席となった。

客:
3月8日「サバの日」ということで1年待って、この日に来るぞと今日に向けて“1日1サバ”を実行して食べてきた。

サバ漁の国際認証一時停止…老舗にも値上げの煽りが

この看板メニューのサバの塩焼き定食にはこだわりがあり、「鯖なのに。」店主の小泉博晶さんによると「うちの店は越田商店のサバでないと出せません!」とのこと。

そんなこだわりのサバを扱っているのが、創業47年目の老舗干物店・越田商店だ。

作業場では、多いときで1日2500匹をさばくという大量のサバの仕込みが行われており、華麗な手さばきでサバを3枚におろすのは4代目の越田竜平さん。

三枚におろされたサバは文化干しにするためつけ汁に浸す。このつけ汁は創業当時から塩のみがつぎ足されてきたもので、サバの髄から出たうまみ成分が熟成された“最強つけ汁”である。このつけ汁に浸し、1時間ほど陰干しをすれば、店が誇る“越田のサバ”の完成である。

そんな老舗干物店が使用しているのは、ノルウェー産のサバ

越田商店では原料となるノルウェー産のサバを年に1回まとめて仕入れているのだが、そのノルウェーではサバの獲りすぎが指摘され、2日からサバ漁の国際認証が一時停止されている。
この国際認証停止について、越田商店の越田さんは「ノルウェーのサバが高い水準で来ているので、これ以上高騰すると不安」と漏らし、さらに「苦しい部分もあるんですけど…、多少の値上げはしょうがないと思うが、お客さんがいる限りは続けていく」と話した。

ブームの裏で進むサバの高騰。来年のサバの日にはどうなっているのだろうか。


(「プライムニュース イブニング」3月8日放送分より)

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