1か月きった「新元号」発表。決定までのプロセスと情報漏洩対策

カテゴリ:国内

  • 昭和と平成は何度も使われた文字と初めての文字の組み合わせ
  • 「昭和」の時と違い、今回は“女性目線”を気にしている?
  • 余裕を持って決められる反面、政府を悩ます情報漏洩対策

新天皇即位に伴う「新たな元号」が発表される4月1日まであと24日。

政府は新元号を決める上で、意見を聞く有識者に、9人を起用する方針を固めた。

新元号を的中させることで商品が当たるキャンペーンが登場するなど、盛り上がりを見せているが、新元号はどのように決められるのか、そのプロセスと情報漏洩対策に迫る。

最も多く使われた漢字は?

まず、現在では「漢字2文字であること」と「読みやすく書きやすいこと」などと定められている元号。

これまで多く使われてきた漢字について、以前に番組が調べたところ、最も多かった漢字は29回の「永」。

平成までの元号は247あるが、使用されている漢字は72文字しかない。

最近の「昭和」と「平成」は、「昭」と「成」が初めて、「和」が19回目、「平」が12回目と、何度も使用された文字と初めて使用された文字の組み合わせになっている。

では、新元号はどのように決められるのか。

京都大学・山中伸弥教授

政府が今回、起用の方針を固めた有識者は2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授、経済界からは前経団連会長の榊原定征氏、法律の専門家として前最高裁長官の寺田逸郎氏のほか、日本私立大学団体連合会、日本新聞協会、民間放送連盟、NHKとそれぞれの会長。

さらに、女性では作家の林真理子氏と千葉商科大学の宮崎緑教授の2人を起用する方針。

(左から)作家・林真理子氏と千葉商科大学・宮崎緑教授

フジテレビの橋本寿史解説委員は「(平成を決める時は)女性が1人だったので、やはり女性の目線を気にしながら選考に当たっているのが特徴になるかもしれません」とした。

有識者の数は平成の元号が決定した時より1人増え、専門分野も経済や法律、作家などが加わったことが特徴で、政府は本人の意向などを確認し、近く正式決定するという。

政府が危惧する情報漏洩

続いて、新元号決定までのプロセスについて橋本解説委員は「最初の素案としては、国文学者や中国文学者からいろいろな案が内閣の方に集められ、内閣の方で3つ程度の案に絞り、元号に関する有識者の懇談会でどの案がいいか議論がされるわけです。その際に1つの案に絞られて、衆参の正副議長に報告がなされて閣議で決められ、最終的に発表されたのが前回の流れ」と解説。

新元号決定に向けて選ばれた有識者は、具体的にどのような役割を担うのか。

30年前、「平成」に決定した際の有識者の一人で、元国立婦人教育会館長の縫田曄子氏は1月7日の午前6時33分、昭和天皇が崩御された後に総理府に呼ばれたという。

縫田氏は「会議室で白い封筒が配られ、中に入っていた紙に3つの元号が書かれていました。言葉の響きや文字の書きやすさなどについて1時間ほど話し合い、すんなりと”平成”で意見がまとまりました。新しい元号が発表される直前に、総理府から解放されたと思います」という。

一方、当時内閣で現場責任者を務めた的場順三氏は、「事前に報じられたら変える」と、万が一漏洩した場合の対策を講じていたという。

そんな中、今回政府が危惧していることがあるという。

橋本解説委員は「今回は、事前に発表するので余裕をもって元号が決められる反面、どのように情報漏洩防ぐのか政府は頭を悩ませているのではないでしょうか?」と話す。

発表当日の来月1日、選定にかかわる有識者や閣僚については、会議後も元号の発表まで官邸内にとどまるように求め、携帯電話を預かるなど外部との連絡を遮断することも検討しているという。

(「めざましテレビ」3月8日放送分より)

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