地雷撤去と元子供兵のために…すべての生命が安心して生活できる社会を目指す

<SDGsのランナー>鬼丸昌也さん

  • 地雷除去現場に衝撃「音がないような世界」
  • 新たな課題は25万人もいるといわれる“子供兵”
  • 「生命を奪うのでなく営んでほしい」鬼丸さんの思い

人類が残した「戦争の負の遺産」と言われる地雷。

世界中にある地雷の数は、わかっているだけで6000万〜7000万個あると言われている。

NPO法人「テラ・ルネッサンス」創設者の鬼丸昌也さんは「大学4年生の時にカンボジアで、地雷除去をしている団体を訪問したんですね。その地雷除去現場は音がないような世界に感じたんです。それが僕にとって衝撃でした」と話す。

人が話す声も、モノを食べる音も聞こえない。そこに“生命(いのち)の営み”はなかった。

生命を奪うのでなく営んでほしい

地雷を処理する作業を目にした若き日の鬼丸さんは、帰国後すぐの2001年10月に「テラ・ルネッサンス」を設立し、講演会で地雷原の現状と伝えてきた。

しかし、新たな課題に直面した。

ウガンダなど世界19か国で25万人もいるという、18歳未満の兵士「子供兵」の存在。

講演会で鬼丸さんは「反政府軍がたくさんの18歳未満の子供たちを誘拐して兵士にしていました。極端な場合、自分の生まれ育った村に襲いに行かされます。そこには彼(子供兵)のお母さんがいました。当時12歳の少年に向かって大人の兵士はこう命令します。『その女を殺せ』と」と子供兵の現状を訴えた。

そこで鬼丸さんたちは、元子供兵の社会復帰を支援する活動を始め、13年間で200人以上の元子供兵に読み書きや仕事を教えた。

生命(いのち)を奪うのではなく、営んでほしいという鬼丸さんたちの思いがあった。

「すべての生命が安心して生活できる社会を、いち早く現実のものにすること。そのために自分に何ができるかを問いかけ続けること、これが自分の夢だし、目標でもあります」と語った。

鬼丸さんの強い思いは、未来を変える力になるかもしれない。

(NPO法人「テラ・ルネッサンス」 https://www.terra-r.jp/index.html

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/sdgs.html

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