銭湯名物の「明治フルーツ」が4月1日で終了へ...“懐かしの味”求める愛好家からは悲鳴

  • 瓶入りの「明治フルーツ」が販売終了へ
  • 銭湯には「懐かしの味」を求める人々が集結
  • 今後は風味を変え、ペットボトルで販売へ

銭湯の定番、瓶入りのフルーツ牛乳が60年の歴史に幕を閉じることになり、愛好家から惜しむ声が上がっている。

株式会社明治が販売する「明治フルーツ」は、リンゴ、バレンシアオレンジ、パイナップル、洋ナシ、バナナ、レモンの6種類の果汁が入った清涼飲料。
1958年の発売以来、およそ60年、宅配や自販機、温浴施設を中心に販売されてきた。

瓶入りのフルーツ牛乳は、銭湯における定番飲料として長く親しまれてきた。
銭湯や温泉を題材とし、映画化もされた人気漫画「テルマエ・ロマエ」の記念すべき第1話では、タイムスリップした主人公・ルシウスが日本の銭湯でフルーツ牛乳と出会い、その味に「美味いッ!しかも冷たくて甘い!」と感動する描写が描かれるまで、銭湯と身近な存在となっている。

実際の銭湯に通う人々は、瓶入りの「明治フルーツ」が販売終了することを、どのように受け止めているのだろうか。

銭湯では販売終了を惜しむ声

中川真理子記者:
銭湯の脱衣所に自動販売機、ありました。定番のコーヒー牛乳、そしてその下はフルーツ牛乳です。
いただきます。懐かしい感じ。甘いけど優しい甘さですよね。

東京・大田区の銭湯「天神湯」に行ってみると、女湯ではなんと、5日午後3時までに売り切れていた。

銭湯に訪れていた客からは惜しむ声が相次ぎ、40代男性が「自分らの時代には銭湯が多くあったので、ふろ上がりに牛乳とか飲んでいた。子どものころだから、フルーツ牛乳のようなものを飲んでいた」と話すと、別の20代男性は「小学校の時におじいちゃんとお風呂に初めて行った時に買ってもらった。昔からずっと飲んでるので、小学生ながら体に染みわたるのを覚えてる」と思い出を振り返る。

別の女性は「さみしいですね...プスって蓋を抜くのが昭和な感じ。瓶の方がいいですね...」と惜しんだ。

「懐かしい味」を楽しむ人が続出

販売終了を惜しむのは、銭湯に足を運ぶ人々だけではない。
東京・御徒町にある「大沢牛乳ミルクスタンド御徒町店」は、創業67年を数える老舗の牛乳スタンド。

常時およそ50種類もの牛乳を取り揃える中、店頭には「明治フルーツ牛乳、もう飲めなくなります。生産終了までありがとうセール」のポップ。
生産終了の発表を受けて、フルーツ牛乳終了のありがとうセールを開催している。

大沢牛乳ミルクスタンド御徒町店・萩野貴子店長:
なくなっちゃうということで、10円引きのセールで120円で販売しています

3月3日、同店のツイッターアカウント(@milkosawa)で明治フルーツ生産終了をつぶやいたところ
5日までになんと5万を超えるいいねが寄せられ、4万リツイートされる状態に。

同店に訪れた男性は「東京はお風呂がないお宅も多かった。そういった時に飲むと、本当に『ぜいたく』みたいな感じがしました」と明治フルーツを飲む。
別の男性は「昔懐かしいイメージが残っていた。改めて味を覚えておこうと思って。優しい甘さですよね。もっと飲んでおけばよかった」と話した。

別企業のフルーツ牛乳を用意する銭湯も

別れを惜しむ声が多く聞かれる中、東京・杉並区の銭湯「天神湯」では別企業のフルーツ牛乳を取りそろえている。

天狗湯・澤成一社長:
うちは小岩井乳業でフルーツ牛乳は継続です。グビっと飲めます!


小岩井乳業に問い合わせたところ、こちらに関しては製造中止の予定はないという。

昔も今も湯上りの一杯として親しまれてきた、瓶入りの「明治フルーツ」。
今後は220ミリリットルのペットボトルで販売し、風味も「爽やか」から「まろやか」に変わるという。

(「プライムニュース イブニング」 2019年3月5日放送分より)

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