花粉症対策に朗報! 「正しい目薬のさし方」漫画に目からウロコ

カテゴリ:国内

  • 「正しい目薬のさし方」 を教えてくれる漫画が話題
  • 「ぎゅっと目頭を押さえる」のは本当に正しいのか?ロート製薬に聞いた 
  • まばたきをするのは「効果減」

「正しい目薬のさし方」の漫画が話題

厳しい寒さが過ぎたと思ったら、やってきてしまった花粉症シーズン。
辛いかゆみに「眼球を直接水洗いしたい!」という叫びもよく聞くが、その代わりに助けとなるのが目薬だ。

しかし、そもそも目に液体を入れるのが怖かったり、うまく入れられず溢れてしまったりと、苦手とする人も多い目薬。
そんな中「効果的な目薬のさし方」を取り上げた漫画が、今Twitterで話題になっている。
まずは、そのストーリーを見てみたい。

「いい目薬さしてもあんまり効いてる感じがしないし、謎の苦みが口の中に広がる…」
「結局目薬は気休めでしかないのでは…」


花粉症の目のかゆみに悩まされつつも、目薬の効果に疑心暗鬼な主人公。
そこに現れたコアラのキャラクターが「目頭、ちゃんと押さえてる?」とアドバイスを授けてくれる…

アドバイスを受け、目を閉じて指で目頭を軽く押さえてみると…

「なにこれ、染みわたる~!」と思わず歓声を挙げる主人公。さらに「全然苦くない!」という嬉しい発見も。

この漫画を投稿したのは、イラストレーターの草野(@kusanosaproo)さん。
もっと早く知りたかった!」というコメントや、“謎の苦み”についても「ずっとあの変な味を我慢しなくちゃいけないんだと思ってた…」と“目からウロコ”の声が寄せられ、14万件にせまる「いいね」がついている。(3月8日現在)

そもそも目薬とは、眼球とまぶたの間にある「結膜」の隙間に溜まり、そこからじわじわと目に浸透することで効果を発揮するもの。
袋状になっている部分はごく小さいが、このスペースにしっかりと目薬をとどめることが「効果的な目薬のさし方」というワケだ。

漫画によると、目と鼻は「鼻涙管(びるいかん)」を通じて繋がっており、その先の口に目薬が漏れ出すことで“謎の苦み”を感じるのだという。
しかし、苦くておいしくない…というだけならまだいいが、せっかくさした目薬が味を感じるほど口に流れてしまっているならば、その分効果も流れ出てしまっているはずだ。

ネットで検索してみると「どうしてもまばたきしちゃう」「子どもの頃は目をパチパチしてって教わったよね」などの声も聞かれた、気になる「正しい目薬のさし方」。

点眼薬「アルガード」シリーズなどを販売しているロート製薬株式会社に、正しい方法について聞いてみた。

「目の中に滞留しやすくなります」

――漫画のように「目頭を押さえる」さし方は正しい?

点眼後目頭を押さえることで、すぐに薬液が涙点から流れ出ず、目の中に滞留しやすくなります。
しかし、いずれ涙点から流れていきますので、「苦みを感じることがなくなった」というのは、少しずつ流れていくことで感じにくくなったのではないかと考えます。

ちなみに苦みを感じる成分としてグリチルリチン酸ジカリウム等があり、それらの成分が入っていない目薬の場合は苦みを感じません。


――このさし方はどんな種類の目薬にも使える?

はい。

イメージ

ロート製薬によると、漫画のように「目頭を押さえる」方法は目の中に成分をとどめることに繋がり、正しいとのこと。

目頭には「涙点」という、涙を鼻涙管に流す入り口があり、目頭を押さえるのはこの「涙点」をふさぐことにつながる。
さした目薬全てをとどめておくことは目の構造上できないが、漏れ出るのを遅くする効果があるのだという。

目頭を押さえなかった場合にどれだけ効果が減ってしまうかについては「数値データはとっていない」とのことだったが、多くの人が“目からウロコ”だった情報は大正解のようだ。


ちなみに、ロート製薬の公式サイトで紹介されている「正しい目薬のさし方」は以下の通り。

(1)手を石鹸で洗い、清潔にする。
(2)顔をしっかり真上に向け、下まぶたを軽く引き下げ、あかんべえの状態にする。
(3)目薬の容器の先がまつげやまぶたに触れないように気をつけながら、指定の分量を目にさす。
(4)1分ほど軽く目を押さえ、じっと目を閉じる。
(5)目のふちや皮膚についた余分な薬はティッシュなどでふき取る。


正しい目薬のさし方(イメージ)

気を付けてほしいポイントは「目薬のノズル部分を目から離すこと」。
目薬をこぼさず目に入れるのが苦手な人はやってしまいがちだが、ノズル部分を目につけると「雑菌や目やにが容器に吸い込まれるので、目から離して点眼してください」とのことだ。

では、ネットのコメントにもあったが、目薬をさした後「まばたき」をする方法や、花粉症に悩む人の願望「目薬と一緒に花粉をどんどん洗い流したい!」というのは実際の効果はどうなのだろうか。

まばたきは効果減

――「まばたき」をしてしまうのはいけない?

パチパチまばたきをし過ぎてしまうと、涙点から目薬が流れていくのを促してしまうため、目を閉じて目頭を軽く押さえることをおすすめします。


ついついやってしまいがちなまばたきは、浸透が早まるどころか効果減。
まばたきには、目じりの涙腺から出た涙を目頭の涙点へと押し流す「ポンプ」のような役割があるが、目薬をさした状態でまばたきを繰り返すことで、目薬をどんどん口の方へ流し込んでしまうのだという。

まばたきをして「素早く浸透した!」と感じていた人は、目薬をゴクゴク飲む形になっていのだ。

――目薬をたくさんさすと、その分ゴミや花粉を流してくれる?

そもそも私達の涙は目の中のほこりや異物を洗い流す働きがあるのですが、涙が減少するとうまく洗い流せず目のトラブルにつながりやすくなります。目薬で涙を補ってあげることで、上記のような効果はあると考えます。
しかし、目薬に限りませんが、医薬品は用法用量を超えて使用することで、副作用のリスクがあります。表示の用法用量通りにご使用ください。



涙にはそもそもゴミを洗い流す働きがあり、涙が十分出ておらず目が乾いてしまっているときに目薬をさすのは「ポンプ」の効果を助けることに繋がるため、効果的だという。

しかし、「バシャバシャ洗う」ほど目薬をさすのはNG。
目薬を溢れるほどたっぷりさすのは、一時的にゴミを洗い流すのにはいいかもしれないが、結果的に副作用のリスクを負うことになるので、きちんと用量を守って使ってほしい。


――では、花粉の季節にできる目のケアは?

・花粉対策用メガネなどでなるべく目の中に花粉を入れないようにする
・目に付着した花粉は洗眼薬などで洗い流す(洗眼薬は必ず用法用量を守ってご使用ください)
・目をこすってしまう前に、薬で早く症状を抑える

などです。

せっかく目薬やマスクをバッチリ準備しても、間違った方法で使っていては意味がない。
つらい花粉症を少しでも抑え、快適に過ごすためのヒントにしてほしい。