高齢者要注意!息子をかたった現金確認の“アポ電”や孫自慢の井戸端会議は緊縛強盗の“きっかけ”かも

カテゴリ:国内

  • “アポ電”があった後、緊縛強盗事件が発生
  • 犯行は覆面をした3人グループ、同一犯の可能性は? 
  • グッディ!独自取材で見えた犯人グループの用意周到なリサーチ力 

2月28日、東京都・江東区のマンションで加藤邦子さん(80)が手足を縛られ殺害された強盗殺人事件で、事件の2週間ほど前に加藤さんの元に、現金を保管しているかなどを尋ねる不審な電話、いわゆる“アポ電”があったことが分かった。

2019年1月には渋谷区・初台の住宅で高齢夫婦が3人組の男に縛られ現金2000万円などを奪われ、その3週間後には渋谷区・笹塚で、高齢夫婦が現金400万円を奪われる事件が発生。

この2件と、今回の江東区の事件の3件に共通しているのが…「事件直前に被害者の息子をかたり、現金の有無を確認する“アポ電”があったこと」

この相次ぐ事件は果たして、同一犯の犯行なのだろうか?
「直撃LIVEグッディ!」のスタジオでは、この誰もが被害者となりうる今回の事件を、元警視庁刑事の吉川祐二氏に解説してもらった。

吉川祐二(元警視庁刑事):
いくつか共通点があります。まず一番大きいのがアポイントメント電話、探りの電話があったこと。もう一つは粘着テープで緊縛されていること。あと一つはここに出ていませんが、グレーの軽自動車が目撃されています。そのことから考えて同一グル-プの犯行である可能性が私は高いと見ています。

東京・江東区“アポ電”強盗殺人の緻密な犯行

・2月10日前後「お金ありますか?」と加藤さんへアポ電

・2月28日午前10時半ごろ 友人が加藤さんのマンションを訪問

・午前11時前後 友人帰ったことを見計らうように不審者が一人ずつマンションに入る
        →ずっと監視していた可能性も…

・午前11時半ごろ 3人の不審者が一斉にマンションから出て車で逃走

・午後1時50分ごろ ヘルパーが掃除のために訪れ加藤さんを発見

・警察に通報・ヘルパーは通常週3回、午後2時~4時の間に訪問
  →犯人はスケジュールを把握していた可能性も…


吉川氏:
今回、アポ電と言われる探りの電話を入れた時点で、資産状況ももちろん、その人の動きを言葉巧みに聞き出していた可能性は非常に高いと思います。さらに現場では、外でずっと監視をし、加藤さんの状況を見ていた可能性もあると思います。

“アポ電”強盗事件前に情報収集か?渋谷区・初台の事件の場合

・1月11日に起きた事件の被害者宅から50mの範囲内に高齢者が集まる施設があった

・近所の住民によると「事件の3カ月ほど前からスーツ姿の若い男が高齢者に話しかけていた。孫の話などをしていたようだが、事件後に姿が消えた」→3カ月前から、長期にわたって現地で情報収集?

・実行犯や下見役などに別れた、ある程度人数のいる組織の計画的犯行の可能性がある

・さらに事件数日前、被害者宅から少し離れた家で特殊詐欺未遂にあった人がいた
  →同じグループの可能性も…?


吉川氏:
特殊詐欺の方も同じグループか、もしくは電話するための名簿が同じであった可能性もあると思います。

トレンディエンジェル斎藤:

高齢者の方って、井戸端会議でお話したいじゃないですか。

安藤優子:
孫の自慢とかね。

トレンディエンジェル斎藤:
そうです。そこに付け込んでいるとしたら許せないですね。

安藤:
皆さんご自分のことをお話されますよね。息子や孫のこと。

吉川氏:
周りの方とコミュニケ―ションを取るのはとても良いことですが、本当にお話好きな方が多いですよね。私が聞かなくてもいろんな事話してくれる、そういったものも狙っている可能性は高いと思います。

・吉川氏によると、情報は“闇の名簿”で入手している

・警察が押収した名簿にはタイトルがついていて「夢見る老人リスト」「未公開株購入者リスト」など細分化されたリストがあるそうだ。

・氏名、住所、電話番号以外にも犯人が記入したメモも


 安藤:
リストのタイトルを見ると、いずれもきちんとそれなりのお金を持っている対象者に絞っているんですね。こういう名簿が出回っているというのは驚きです。

吉川氏:
今回のように電話した時点でその家の事を知っている…その状況から考えてもこの名簿に基づいて連絡をしているということです。中には家族構成まで全て載っている名簿もあるという話も聞いています。
そう考えると非常に怖いですよね。今までは電話があっても、「とぼけなさい」とか言えましたが、今は電話がかかってきた時点で「お孫さん元気ですか、お孫さんの○○ちゃんは元気ですか」とか言われてしまうと電話の信ぴょう性が出てきてしまって、騙されてしまう。

広瀬修一フィールドキャスター:
被害を防ぐためのポイントを2つあげてみました。

“アポ電”被害を防ぐポイント

・最初の接触は9割が固定電話。平日の固定電話への着信は気を付ける
→対策としては、留守番電話を聞いてからかけ直す必要があるか判断すること

・お金の話はすべて疑う
→たとえ家族でも、お金の話が出たら一度電話を切り、本人かどうか確認する


広瀬:
電話で1対1の状況ですから、自分が気を付けるというのが最大のポイントになってくると思います。

吉川氏:
その中に「かけ直す」という言葉がありましたが、実際に着信があった番号には折り返さないでください。通知やはがきが来た場合も、そこに書いてある問い合わせ先には電話をしないでください。実際に組織が存在するならば、何らかの形で調べた上で電話をかけるように。かかってきた電話番号にかけなおすのは、相手の思うつぼです。

安藤:
なるほど。ちょっとでも心当たりがないとか怪しいと思った場合は、手間はかかるかもしれませんが、警察に相談するのが一番ですよね。

吉川氏:
警察への相談が一番です。そうすることによって、警察としてもその後起きうることに対応が出来ますので。


(「直撃LIVE グッディ!」3月4日放送分より)

グッディ!の他の記事