“バイトテロ”受け大戸屋が3月12日「一斉休業」…1日の“再教育”で信頼回復なるか

  • 従業員による相次ぐ「不適切動画」に悩む企業 
  • 大戸屋が相次ぐ“バイトテロ”を受け3月12日「一斉休業」を発表、従業員の再教育目指す 
  • 消費者からは「一日では甘い」「そんなにしなくてもいいのでは」賛否の声

従業員研修のため「一斉休業」

厨房内で商品のプリンを口に含み「汚いって!」と騒いだり、ズボンを脱いで下半身を隠し、ふざける動画。これらは、店内調理にこだわる定食チェーン「大戸屋」の、大阪府にある直営店のアルバイト従業員がSNSに投稿した“不適切動画”だ。

大戸屋は不適切動画に関わった3人の従業員を解雇処分にするとともに、法的措置を検討中。
また、これらの問題を受け、3月12日に国内全350店舗を一斉休業することを発表した。

大戸屋HD広報担当・岩熊英一氏:
心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。

私どもは外食産業、「食」を扱う企業でございます。このたびの不適切動画の中には、食べ物を非常にぞんざいに、粗末に扱うような映像が出ました。私どもはこれを極めて重く受け止めておりますので、(休業で)一斉にここから新たな一歩を踏み出していこうと

3月12日の“一日休業”中、店内へのスマホ持ち込み禁止などの「全従業員に対する教育や研修の再徹底」や、「店舗や事務所の清掃」を行うという大戸屋。この休業などにより失う利益はおよそ1億円に上る見込みだが、従業員に対し、会社側の“本気度”をアピールする狙いがあるという。

消費者からは信頼回復に厳しい声

不適切動画が相次ぐ中の、思い切った取り組み。
消費者からは「たった1日休んで、どこまで何をするかわからないけれど…ちょっと1日は甘いのでは」「1日は少ないと思う。教育し直して、ひとりひとりが自覚を持って仕事してほしい」と、1日の休業が不適切行為の抑止につながるかを懸念する声や、反対に「そんなにしなくてもいいのではないか。動画をやった人が処分(受ければ)」という声も挙がった。

また、「形だけで休みましたって、信頼回復につながると思っているなら、違うと思う。(研修が)本当にプラスの方向に全従業員に伝わるなら、後々の結果につながる」と、信頼回復への厳しい意見も聞こえてきた。

「研修がパフォーマンスで終わらないように」

今回の発表について、企業の危機管理に詳しい、日本大学危機管理学部の福田 充教授は「研修がパフォーマンスで終わらないこと」の重要さを指摘している。

福田氏:
社会に対して反省の姿勢を示すのは非常に重要なこと。お客さんが離れることを考えると(損害は)1億円では済まない。長期的な視点で見れば、1億円は企業の存続のためには仕方ない。
(研修が)パフォーマンスで終わるだけではなくて、実質的に企業の中で、社員の中で、従業員の中で、そういった意識が徹底されるまで研修は続けられるべきだと思います。


様々な企業の中で、従業員による不適切動画が相次ぐ現状。
信頼回復のための思い切った策が、一石を投じる取り組みとなるのか注目だ。


(「プライムニュース イブニング」3月4日放送分より)

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