晴れた日の朝 突然土砂崩れ 全国でリスク 住宅地でも

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晴れた日の朝、突然起きた土砂崩れに、通学途中だった18歳の女子高生が巻き込まれ、亡くなった。

土砂崩れは、雨ひとつ降っていない、5日午前8時ごろ、神奈川・逗子市の住宅地で起きた。

近隣住民は、「土砂が崩れた時に、ちょうど歩いていた方で、亡くなったお子さんが走って行った時に、流れ(崖崩れ)が起きちゃったみたいで」、「ここはよく使う道路で、車も人の通りも結構ある」などと話した。

現場は、閑静な住宅地。

亡くなった女子高生のように、通学や通勤する人たちが多く行き交う道だという。

崩れた崖は、マンションの土台の一部。

斜面では、5メートルほどの高さまで、コンクリートで補強してあったが、今回は、その上の部分が崩れた。

このマンションのベランダから現場を見下ろしてみると、目の前、ベランダから3メートル先から一気に崩れ落ち、大きな岩がゴロゴロと転がっていた。

当時の様子について、この部屋の住人は「揺れはなかったかなと。本当に音がすごかった。ドンという感じだった」と話した。

実は、事故現場と、このマンションが建つ場所は、崖崩れなどによって災害が起きるおそれがある、土砂災害警戒区域に指定されている。

国土交通省のハザードマップ。

黄色い部分が土砂災害警戒区域。

事故があった逗子市には、こうした警戒区域が住宅街に多く存在している。

実は、東京都内の住宅街にも、こうした警戒区域は多く存在しており、全国で57万カ所も潜んでいる。

そこで、今回の土砂崩れで気になるのが...。

近隣住民「ここんとこ、降ってないんじゃない? 崩れるようなのはないと思う」

土砂崩れは、過去に大雨などによって起きることが多くあったが、現場付近では、2月に入ってからの降水量はゼロだった。

なぜ、晴れた日が続く中、土砂崩れは起きたのか。

取材班は、専門家とともに、安全な場所から現場を検証した。

専門家が注目したのは、岩の崩れ方。

東京大学・太田猛彦名誉教授「崩壊の岩を見てみますと、泥岩のようなものが見えます。それに割れ目があって、風化して土壌化している。風化が進んだのが第一の原因だろう」

直近で雨などがなくても、むき出しになった岩の割れ目に雨や風が当たると、その蓄積により、割れ目が徐々に広がっていき、風化して崩れることがあるという。

さらに...。

東京大学・太田名誉教授「相当急勾配である。45〜50度の勾配である可能性がある。そういうところは崩れやすい」

こうした危険は、わたしたちの住む場所のすぐそばに潜んでいる可能性があると指摘する。

東京大学・太田名誉教授「こういう丘陵地を開発して、住宅地や都市化する、そういう場所は全国に多い。そういう場所は、風化が進むと弱くなってくるので、点検するというのも必要だと思う」