検疫中 3700人豪華客船に足止め 「ひたすら消毒」乗客が見た船内

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新型肺炎の影響で、横浜港沖に停泊したままの豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。

辺りも暗くなり、窓やデッキに明かりがともっている。

下船の遅れで不安な夜を迎える乗客が、船内の様子を語った。

4日午後4時すぎ、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」では、検疫が始まってから17時間以上が経過し、検疫が続けられているとみられている。

香港で船を下りた80代の男性が、新型コロナウイルスに感染していたことがわかった大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。

乗客・乗員およそ3,700人の検疫は、午後5時50分現在も続いている。

「本当は(船から)降りたかったんですけど、ちょっときょうは、降りられなさそうです、クルーは」と話すのは、船内にいる関係者。

匿名を条件に取材に応じた。

船の関係者「壁や床を、自分たちの使っているものすべてを消毒するようにという指示があって、ひたすら消毒」、「(自分の検疫は終わった?)ビニールをかぶったような人が、3人ほど見えて、その前を通るだけで体温がわかるような感じ」、「カメラ、サーモグラフィーというんですか、その前を通っただけで終わりですね」

4日午前10時すぎに乗客がツイッターに投稿した、船内の検疫官とみられる画像。

船の関係者によると、乗組員の検疫は終わっているということだが、乗客の検疫は、まだ完了していない。

厚生労働省は、すべての検疫が終わり、感染者の有無が確認されるまで、船内にとどまってもらうとしている。

午後3時半ごろのアナウンス「現在の全体の乗船客の約8割の皆さま、そしてすべての乗組員の体温測定、問診が終わった計算です」

午前10時半ごろの段階では、6割が終了と説明されていたことから、5時間で2割進んだ計算。

そうなると、まだ2割の乗客が、検疫を待っていることになる。

4日に配られた船内でのイベント予定表。

最も遅いものは、午後10時45分からスタートする「今宵(こよい)はダンスを」。

関係者によると、この予定表が配られたことで、乗客たちは、4日中の下船をあきらめた様子だったという。

そして午後3時すぎ、横浜市から「ダイヤモンド・プリンセス」の4日中の着岸はないと発表された。

乗客たちは、落ち着いた様子だということだが...。

船の関係者「やっぱり『手洗いをしっかりしてください』って言われています。『20秒以上手を洗ってください』と言われているので」、「ちょっとビュッフェに行くと怖いなと思っているかもしれないですけれども、(感染者の)お知らせがあってから、日本人や海外からのゲストの方は、あまりビュッフェにはいらっしゃらなくて、中国の方だけ、ビュッフェに残っていた感じです」

午後4時半すぎ、横浜の大黒埠頭(ふとう)上空。

船のデッキ部分に10人ほど人が歩いている姿が見られるが、普段のにぎわいは、まったくなかった。

また午後4時ごろ、大黒ふ頭沖に停泊している「ダイヤモンド・プリンセス」では、別の船から給水作業が行われていた。

新型コロナウイルスに感染した男性が一時乗船していたため、横浜港沖で検疫中の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。

乗船中の女性が、船内での検疫の様子を明かした。

(午後3時すぎに取材)乗船している斉藤さん「(検疫は終わりましたか?)はい、今さっき終わりました。耳にピッて体温を測って、のどを少し見て、すぐ行っちゃいました」

乗客・乗員およそ3,700人全員の検疫は、いつ終わるのか。

乗船している斉藤さん「全員(検疫が)終わって、体調が悪かった方の検査が全部終わるまで、これから5~6時間かかるという感じです」

現在、新型肺炎による中国本土での死者は400人を超え、発症者は2万人以上に達している。

また香港政府は、新型コロナウイルスによる肺炎にかかっていた男性が死亡したと発表。

中国本土以外での死者は、フィリピンに次いで2人目となる。

日本での感染拡大を防ぐことはできるのか。

政府は、検査の対象を拡大するとともに、これまで中国・湖北省に滞在歴のある外国人を対象としてきた入国拒否の措置について、中国での感染状況に応じ、対象地域を拡大することも検討する考えを示している。