電車遅延なぜ最近多い!?駆け込み乗車や“自殺”だけではない…ある「理由」とは?

  • 30分以上の遅延や運休は30年前比で3倍以上増加
  • 小規模な遅れの原因の6割が電車利用者によるもの
  • 鉄道会社による様々な遅延対策も…「影響拡大」のワケ

ほぼ毎日電車の遅れ発生…その理由は?

最近よく電車が遅れるな…、と思う方も多いのでは?なぜここまで遅延が多発するのだろうか。

3月初日の朝もJR山手線や京浜東北線など各所で発生した電車の遅れ。2月25日には、停電によりJR中央線などが運転を見合わせ大混乱、多くの受験生にも影響がでた。27日は湘南新宿ライン、28日は東武スカイツリーラインで遅れが生じた。

街の人からは、「多いですね、困っちゃいますね」「かなり昔より多いと思います。なんでだろうね」などの声が聞かれる。

国土交通省によると、30分以上の遅延や運休は、2017年度には約6000件。30年前に比べ3倍以上増えているという。

特に遅延が多いのは、JRの宇都宮線・高崎線、埼京線・川越線。そして、中央快速線

実は、30分以上の大規模な遅れの大半は、人が原因。自殺や線路の立ち入り、火災などが8割を占め、鉄道会社のミスや災害はごくわずか。

一方で、よくある「10分遅れ」などの小規模な遅れの原因はというと・・・
6割が電車の利用者によるものだ。その一番の理由は、乗り降りに時間がかかりすぎることだという。

渋滞学の権威・東京大学の西成教授は、「遅延っていうのは、ちょっとの要因が積み重なっている。『発車間際に駆け込むのはやめてください』っていう放送が入りますけど、個人としてはどうしても乗りたい。でもそうすることで、また一つの駅で遅延が増える」と指摘する。
駆け込み乗車などで起きる各駅での遅れが、ひと駅、ふた駅と、積もり積もって、大きな遅れにつながっていくという。

鉄道会社の電車遅延対策は?

では、遅延を避けるための手立てはないのか?鉄道会社の対策を取材すると…
京王線の駅のホームには、乗る人と降りる人の場所が示されたマークがある。これにより、スムーズな乗り降りを促し、電車の遅れを避ける狙いがあるという。

さらに線路にも工夫が…。京葉線・井の頭線の上り線と下り線とをつなぐ線路により、駅の先でトラブルがあった際も、折り返し運転が可能に。混乱の影響を最小限に抑える事ができるという。

“相互直通運転”で遅延影響拡大

では各社が対策をとる中で、遅延が、減るどころか増えているのはなぜなのか?
その理由が、別々の鉄道会社が互いの路線に乗り入れる相互直通運転

住みたい街ランキングの上位に、郊外の街が入る今、乗り換えなしで遠くまで行ける相互乗り入れは、近年、急速に首都圏で広がっている。しかし、これにより、「遠くの影響が、いろんなところに伝わっていく」と西成教授は指摘する。

例えば、3月1日朝も遅れがでた東急東横線。これは実は、西武池袋線の影響によるもの。大泉駅と保谷駅間で踏切の安全確認があったためで、その影響が、相互直通運転を行う東京メトロの副都心線や、有楽町線、そして東急東横線にまで及んだのだ。

今後、毎日のように起こる電車の遅れが解消される日はくるだろうか…。

(「プライムニュース イブニング」3月1日放送より)

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