美容室革命 完全個室型モールとは

カテゴリ:ビジネス

働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

まったく新しいタイプの美容室。

人気の背景には、この業界が抱える“ある問題”があった。

東京・表参道で2019年5月にオープンした「THE SALONS」。

その中に入ってみると、部屋のいたるところに緑が飾られている美容室や、パステルカラーのやさしい雰囲気の美容室。

この美容サロンが複数入居する日本初の個室型美容室モールが、美容業界に革命を起こしている。

東京・表参道にある美容室「i.(アイドット)」。

インスタグラムのフォロワー数がおよそ6万人の人気美容師・山内大成さん(29)は、2019年5月、勤めていた大手美容室を辞め、自分の店をオープンした。

山内さんは、「知り合いも、つてもそんなにないし、お金もたまっているわけじゃないし、独立という話は、ここの体系があったからした」と話した。

そんな山内さんの出店を可能にしたのが、完全個室型美容室モールの「THE SALONS」。

ここは、1つのフロアが複数の部屋に区切られていて、別々の美容室が入居できる。

もちろん、それぞれが営業許可を取り、店舗登録を行っている、独立した美容室。

部屋には、セットチェア2席、シャンプー台1台が備え付けられていて、出店を希望する美容師は、月額26万5,000円から借りることができる。

The Salons Japan・清水秀仁代表取締役CEOは「2席でシャンプー台1台だと、最低でも(初期費用は)1,000万円くらいかかってしまう。しかし、うちの場合だと(保証金と初月の賃料で)120万~130万円くらい。だいたいのお店は、そこですぐにオープンできる」と話した。

出店へのハードルが低いだけではない。

内装は自由にカスタムできるため、原宿系の客が多いカラーが得意な美容室ではピンク色のかわいらしい部屋に、メンズ専用の美容室はモノクロな雰囲気と、まさに、リスクを低く自分の城を持つことが可能。

山内さんは「小さいところで自分でやって、経営を学んで、お金の流れとかメーカーやディーラーの流れとか、しっかり作ってから従業員を雇って、大きくしていって、お金をためてって、やったほうがリスクは少ないかなと」と話した。

コンビニよりも店舗数が多い美容室だが、人手不足や安価な店が台頭したことで、2019年の倒産件数が2000年以降、過去最多に。

顧客や技術を身につけて独立しても、経営初心者の美容師が倒産に追い込まれてしまうこともあるという。

The Salons Japan・清水代表取締役CEOは「まずハードとしてお店を作って独立していただき、そこで経営を学んでいただこうと、自信がついたら自分で物件を借りて実店舗を持てるっていう、ステップアップの中間の部分にうちのシステムが入る。後々には実店舗を持っていただけるということを目標にしていただきたい」と話した。