「好きで好きで」ホスト刺傷 異例の情状酌量に求刑は

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「好きで好きで仕方なかった」という供述で注目された、殺人未遂事件の裁判。

被害者のホストの男性が情状酌量を求めるという異例の展開の中、4日、検察側の求刑が行われた。

検察側の求刑は、5年。

殺人未遂の法定刑で最も軽い求刑だった。

2019年5月、東京・新宿区の歌舞伎町近くにあるマンションでホストの男性の腹部を刺し、殺人未遂の罪に問われている高岡由佳被告(21)。

高岡由佳被告は逮捕後、「一緒にいるためには殺すしかないと思ったので、殺そうと思った」、「好きで好きで仕方がなかった」などと供述。

4日の法廷で、検察側は、高岡被告の強固な殺意を主張した。

検察側「自らの葛藤を解消するための手段として殺害を考えていて、著しく身勝手かつ自己中心的である」

犯行直前、高岡被告が携帯電話に残したメモには、「愛している。心の底から、どうしようもないほど愛している。最後に一緒にいられるだけで幸せ。君はうそしかくれなかったけど、君以外何もいらないんだよ」と、当時の心境が残されていた。

刺された男性は、マンション1階のエントランスまで逃げた。

すると、高岡被告は、気を失った男性にキスをしようとしたあと、たばこを吸っていたという。

4日の初公判には、その男性本人が出廷。

被害者でありながら、高岡被告に寛大な処分を求める異例の展開となった。

被害男性「できれば罪を償うような形ではなく、(高岡被告が)普通の生活を送られるようにしてもらいたい」

高岡被告側とは、すでに500万円で示談が成立。

男性は寛大な処分を求め、嘆願書も提出している。

こうした男性の意向は、裁判の行方に影響を与えるのか。

弁護側は、「被害者も社会内で更生を求めていて、執行猶予が妥当だと考えます」と述べ、対する検察側は、「示談については、(高岡被告に)有利に解釈するには限度があり、刑を決める決定的な要素ではない。被害者の意向は、実刑か執行猶予かの決定的な要素とは言えない」とした。

注目の判決は、5日に言い渡される。