銃撃された中村哲医師 死亡 長年アフガンで支援活動

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アフガニスタンで支援活動を続けてきた中村哲医師が、現地で何者かの銃撃を受け、死亡した。

白い車の窓ガラスに開いた、銃弾によるとみられる穴。

周囲には、地面についた血を洗い流す人の姿があった。

乗っていたのは、アフガニスタンで支援活動をしている福岡市のNGO(非政府組織)「ペシャワール会」の中村哲医師。

何者かによる銃撃を受け、死亡した。

4日午後5時半すぎ、ペシャワール会は「病院で手術をしていると、それが終わったら移送すると。アフガニスタンの大統領府が協力して、ヘリコプターで移送すると。そのあと連絡で亡くなったと。とにかく信じられない」とコメントした。

ペシャワール会によると、現地代表の中村哲医師を乗せた車は4日朝、アフガニスタン東部ナンガルハル州ジャララバードで、何者かの銃撃を受けた。

現地メディアは、この銃撃で運転手ら、あわせて5人が死亡したと報道。

中村医師は、右胸を撃たれたという。

中村医師は、「干ばつだった半分以上、これ砂漠だったんですよ」と話していた。

福岡出身の中村哲医師。

アフガニスタンで長年にわたり、医療活動や用水路の建設などに取り組んできたことを高く評価され、2018年、大統領から国家勲章を授与された。

この時、大統領からは、「あなたの仕事がアフガニスタンの復興の鍵だ」という言葉を贈られた。

さらに2019年、アフガニスタン政府から、名誉市民権も授与されている。

現場となったアフガニスタン東部は、反政府勢力「タリバン」や過激派組織「イスラム国」など、イスラム過激派の活動が活発な地域。

今回の銃撃のくわしい状況について、現地当局が調べている。

午後5時半すぎ、ペシャワール会は、「このことによって、事業が中止になることはない。あくまでも事業を継続する。それが中村医師の意思でもあろうと思う」とコメントした。