インフルワクチンに革命 鼻に“シュッ” 注射にサヨナラ

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東京都内の病院には、3日もインフルエンザのワクチン接種に来た子どもたちの姿があった。

診察室からは、子どもたちの泣き声。

そう、ワクチンの注射は、泣いちゃうくらい痛くて怖い。

しかし、その常識がもうすぐ変わるかもしれない。

2019年、過去2番目の早さで流行入りしたインフルエンザ。

11月24日までの全国の患者数は、1週間で1万5,000人以上にのぼっており、予防接種が急がれる状態。

注射嫌いの人にとって、注目のニュースが。

注射をしないワクチンに使う器具の試作品。

確かに、針はついていない。

ワクチンは、先端から霧状に出てくる。

開発中の経鼻インフルエンザワクチンは、注射ではなく、鼻の中に接種する。

3週間から1カ月空けて、2回鼻にシュッ。

この“鼻ワクチン”では、たったこれだけで、これまでのワクチンにはなかった効果が期待できるという。

国立感染症研究所 インフルエンザウイルス研究センター・長谷川秀樹センター長「鼻とか、のどの粘膜に抗体が作られる仕組みになっていまして、感染する入り口のところでブロックすることが期待できる」

これまでのワクチン注射は、体の中に抗体を作り、入ってきたウイルスの増殖を抑制。

それにより、症状が重症化することを防ぐものだった。

今回の鼻ワクチンの場合、体内だけでなく、鼻やのどの粘膜にも抗体が作られるのが特徴。

この抗体が門番のような役割を果たし、体内にウイルスが入ること自体をブロック。

ワクチン注射にはない、感染予防の効果が期待できる。

これまでも、“フルミスト”と呼ばれるアメリカで作られた鼻タイプのワクチンがあったが、日本では認可されておらず、保険の適用外。

そのため、1本あたりの費用は、およそ8,000円。

加えて、2019年はワクチンの製造がうまくいかず、日本にはほとんど入ってきていないという。

現在、研究が進められているのは、初の国産品。

すでに臨床試験を終え、数年後には痛くないワクチンでインフルエンザが予防できる時代が来ようとしている。

予防接種を受けに来た子どもの保護者は「(注射では)結構ギャン泣きするので、安心して気軽に(病院に)行きやすくなる」と話した。