進学塾サピックスが出題 カトリック指導者「ローマ教皇」

カテゴリ:ワールド

ニュースのキーワードをコンパクトにひもとく、「3分ではてな」。

29日は、金曜特別編。

中学受験に向けて頑張っている小学生は必見、一般教養を高めたい大人にも使える知識を紹介する。

問題と解説は大手進学塾・サピックスの社会科の先生が作った。

先日、キリスト教ローマ・カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇フランシスコが来日した。

そこで第1問。

「世界の人口は約76.3億人ですが、そのうちカトリック信徒の人口はどれくらいでしょう。次のア~エから最も近い数値を選びなさい」

「ア: 3.4億人 イ: 6.4億人 ウ: 9.4億人 エ: 12.4億人」

日本では、生活の中で宗教を強く意識することのない人も増えているが、世界ではさまざまな宗教があり、とても信仰心が強いという人もいる。

答えは「エ: 12.4億人」。

主な教派の1つ「カトリック」で、これだけの人数の信者がいるという。

そのため、教皇の発言というのは、世界中の世論に影響を及ぼすと考えられるわけだが、いったいどんな存在なのか。

教皇は、バチカン市国の元首という立場。

バチカンは、イタリアのローマ市内にある独立国で、「宗教機関」と「国家」という二面性をあわせ持っている形になる。

266代目の教皇として、2013年に就任したフランシスコだが、初の南米出身ということでも話題になった。

ぜいたくを嫌うことで知られ、豪華な専用車の使用も拒否しているという。

また、環境問題や核廃絶についても、熱心に発信を繰り返している。

そして、ローマ教皇の来日を機に、1枚の写真があらためて注目された。

1945年に撮影されたとされる写真。

亡くなった幼い弟を背負い、火葬の順番を待っている少年姿をとらえたもの。

この写真についての問いが第2問。

「この写真が撮影された場所は。今回、教皇の強い希望で訪問が実現し、ミサが行われました。その都市名を答えなさい」

フランシスコ教皇は、「戦争がもたらすもの」というメッセージを添えて、この写真を2017年、世界中に発信している。

正解は「長崎市」。

長崎と広島の被爆地を特に訪問したいというフランシスコ教皇の強い希望があったわけだが、長崎での演説に際しては、教皇のかたわらに「焼き場に立つ少年」とタイトルがつけられた写真パネルが置かれたという。

その後もローマ教皇は、バチカンに戻る特別機の中で、核兵器の使用や保有について、あらためて「非道徳的である」と強調し、原子力発電についても、「安全が保障されないかぎり利用すべきではない」と語った。

今後、フランシスコ教皇がどんな発言をするのか、それに対して世界の指導者がどう応えるのか、われわれ市民はどう考えるべきなのか、大変重要なテーマだと思われる。