安倍首相 在職日数トップタイに 支持率低下に危機感も
安倍首相は19日、通算在職日数が2,886日になり、憲政史上最長に並んだ。
野党が「桜を見る会」の問題で追及を強める中、今後の政権運営はどうなるのか。
政府・与党内には、憲政史上最長への高揚感はなく、むしろ内閣支持率が低下したことに、危機感を募らせる声が広がっている。
記者「総理の地元の市議が、安倍事務所の申込書で招待していた件についてご説明ください。ご説明されないんでしょうか」
安倍首相「...」
在職日数が最長に並んだ19日朝も、安倍首相には、「桜を見る会」をめぐる質問がぶつけられた。
政権幹部の1人は、FNNの世論調査で、支持率が10月より6ポイント下落したことに「厳しい結果になった」と漏らしているほか、菅官房長官は今後、国会議員の招待枠を撤廃することも検討する考えを表明した。
政府内には、安倍首相が記者団に説明したことを受け、「最低限の説明責任は果たした」という声がある一方、野党側は、批判のトーンをさらに上げている。
国民民主党・原口一博国対委員長は、「最長内閣となった、とんでもない政治の空白だった」と述べた。
安倍首相の国会での説明を求めて、野党が攻勢を強める中、政府が早期の幕引きを図れるかは、見通せない状況となっている。