導入から2年…“プレミアムフライデー”はどうなった?意外な活用法も!

カテゴリ:ビジネス

  • プレミアムフライデー開始から2年
  • 月末の金曜日は忙しい!という理由から定着は難しいと思われてきた…
  • しかし、意外な活用法で成果を出している企業もあった

あれから2年…

「プレミアムフライデー」の実施から今日22日で丸2年を迎える。
月末の金曜日は、早めに仕事を終えることで消費を盛り上げようという取り組みで、始まった当初は、各企業が力を入れていたが、最近ではメディアで伝えられることもほとんどなく、多くに人の記憶の彼方に追いやられてしまっている感が否めない…。二年たって「プレミアム フライデー」は現在はどうなっているのか…?

企業で働く人からは、「もう2年たつのか。周囲ではあまり聞かなくなっている。」という声や、「初年度に実施した企業も今は実施していない、浸透した会社はあるのか?」という声などが相次いだ。一方、外食業界関係者も「当初は、積極的に取り組んだものの、もはや忘れ去られている感じ。」と話している。また、別の流通業界関係者は「立ち上げ当初から、早く止めたいと思っていた。」と本音を打ち明ける。

あの串カツ店はプレミアムフライデーで“がっちり”!

そんなプレミアムフライデーだが、着実に成果を上げている企業もある。「串カツ田中」ではプレミアムフライデー開始当初から毎月、最終金曜日は国内のほぼ全店を午後3時にオープンし、串カツ全品を終日108円で提供しているほか、プレミアムフライデーの週にイベントを開催するなどしている。取り組みを継続したことで問い合わせも増え、先月のキャンペーン開催日1月25日は、前年1月の最終金曜日に比べ、午後3時から午後6時の間の売り上げが15%増、客数は19%増となっていて、今でも好調を維持しているという。

“ひと工夫”で定着に成功した企業も…

ある企業では“ひと工夫”することでプレミアムフライデーが定着し、社内コミュニケーションの活性化に成功した例もある。

営業支援システムやコンサルティング、教育などのサービスを提供する「ソフトブレーン」では、2017年7月から「ソフトブレーン式プレミアムフライデー ちょっとよって(寄って/酔って)いかん会」を開催。

毎月「第三金曜日」の夕方にケータリングパーティーを続けている。パーティーは、コミュニケーション活性化のプロジェクトの一つで、月末の締め作業などが生じ、忙しくなりがちな最終週の金曜日を避け、第三金曜日の午後6時から行われている。あくまで懇親の場を用意するにとどめ、気軽に参加できる点が継続につながっていて、役員と入ったばかりの社員との交流の機会になったりもしている。

手荷物預かりサービス「ecbo cloak」を運営する「ecbo」では、2018年7月から従業員満足度を上げる施策として、毎月最終週の金曜日に社内交流イベントを開催。この会のおかげで、チーム間のコミュニケーションが活発になり、新たなアイデアの立案や、深い議論が頻繁に行われるようになったとのこと。プレミアムフライデーを意識して行ったわけではないとは言うものの、プレミアムフライデーと同じ開催日に行って成果を上げているようだ。プレミアムフライデーは“社内イベント化”している。

飲み会だけではない…気持ちの良い過ごし方も!

また、入浴剤メーカーの「バスクリン」では、若手社員が立ち上げた「銭湯部」が行う取り組みが今でも続いている。銭湯文化活性化のためプレミアムフライデーを活用したのが始まりで、自社の入浴剤商品を扱っている都内の銭湯で「プレミアム“フロオイデー”(風呂おいで)」というイベントを実施。月末の金曜日にタオルを無料で貸し出し、普段よりもグレードの高い入浴剤を入れるなどのサービスを行っている。「月末金曜日はちょっとプレミアムなお風呂においでよ」というキャッチで、利用者にも好評とのこと。

政府の旗振りで始まった「プレミアムフライデー」、各社のスタイルはさまざまとなっているが、不足がちな社内コミュニケーションの場として活用されている。それぞれに、プレミアムな金曜日の過ごし方があるようだ。

【執筆:フジテレビ 経済部デスク 西村昌樹】