氷点下18度!冬の上高地は"別世界" 「スノーシューツアー」も魅力の1つ

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  • 長野・上高地 氷に閉ざされた世界
  • キラリと輝く「霧氷」ってなに?
  • 「スノーシューツアー」参加者が10倍!

氷点下18度 氷に閉ざされた冬の世界

長野県松本市、標高約1500メートルの山岳景勝地「上高地」は、季節や時間の移ろいによって様々な表情を見せる国内屈指の名所だ。

毎年11月中旬になると閉山し冬の眠りに入る。
冬の上高地は気象条件が変わりやすく、雪崩や落石、地吹雪が発生するなどの危険がある。
冬季は車両での立ち入りも規制されるため、山岳ガイドの案内により細心の注意を払い徒歩で足を踏み入れた。

きらめく朝日が差し込み始める

取材当日の最低気温は氷点下18度

今回、特別な許可を得て、厳冬期の上高地のドローン撮影に挑んだ。
凛とした空気が張り詰め、静寂に包まれた冬の上高地は雪と氷が織り成す神秘的な世界が広がる。

キラリと輝く氷の宝石 「霧氷」ってなに?

外気温が氷点下10度以下の早朝、凍った空気中の水分が木の枝にまとわりつく現象を「霧氷」と呼ぶ。
四季を通して一定の水温を保つ田代池は外気温との温度差が生じやすいため多くの水蒸気が立ち昇り、「霧氷」が発生しやすいのだという。

陽が差し込むと一瞬にして溶けてしまうため、わずかな時間しか見ることができない現象だ。

氷点下の世界が生み出す芸術。
この時期、田代池は「霧氷」に染まる。木々についた氷の粒が朝日に照らされ幻想的な光景が広がっていた。

また水温が高めである事から水面は凍らず透き通った状態を保つ。
美しい木々が透き通った水面に写りこむことでより幻想的になるこの光景は、様々な条件が合致した時のみ見ることができる。
自然の宝庫である上高地が生み出す田代池の「霧氷」は、他の地のものとは全く違う輝きを放つ“冬の宝石”である。

シーズン中は多くの観光客で賑わう河童橋。
夏の喧噪とは打って変わり、静寂の世界に生き物の呼吸を感じる。

河童橋の近くで野生のニホンザルにも遭遇した。
リスやキツネの足跡も・・・厳冬の中、たくましく生き、新たな春を待っている。

参加者が4年前の10倍に!「スノーシューツアー」

幻想的な白銀の世界を満喫できるツアーもある。

フカフカの雪の上を歩くために必要な「スノーシュー」を装着することから「上高地スノーシューツアー」と地元ゲストハウスのオーナーが名付け、4年前に始めたツアーだ。

このツアーは全長およそ4キロ。冬期は車両規制されている「釜トンネル」を歩いてくぐり抜けると雪化粧をした雄大な穂高連峰が出迎えてくれる。
大正池に到着したところでスノーシューに履き替え、静寂に包まれた冬の上高地を全身で体感しながらゴールの田代池を目指す。

この冬季限定の「スノーシューツアー」。
初回の参加者は30人ほどだったが今年はおよそ300人と約10倍の参加者が集まった。海外の観光客からも好評の冬季限定ツアーだ。

一度経験したら、あなたも静寂の世界のとりこになるかもしれない。

現地までのアクセス

・JR松本駅から路線バスまたはタクシー
・JR高山駅から路線バスでまたはタクシー

・2019年の上高地開山祭は4月27日(土)を予定
・11月中旬~4月中旬は釜トンネル冬季閉鎖の為、徒歩以外の入山は不可

 ※詳細は現地情報をご確認下さい。

 
問い合わせ先

〇上高地インフォメーションセンター
   住所: 長野県松本市安曇上高地4468
   電話: 0263-95-2433

〇スノーシューツアー
温泉の宿ゲストハウス雷鳥
  住所: 長野県松本市安曇4306
  電話: 0263-93-2746

 
(執筆:フジテレビ取材撮影部 大槻祐斗・石井博之 取材撮影:長野放送 松田章夫・漆澤謙治)



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