やさしい色の正体は... アパレル発 フードロス対策

カテゴリ:ビジネス

働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

食品ロスの問題に対して、アパレル業界が新たな取り組み。

カラフルなTシャツに、色鮮やかなスニーカー。

よく見てみると、「ドリップコーヒー」や「抹茶」の文字が。

実は、これらは余った食品から色を抽出して生まれたもの。

そこに見えた、フードロス対策の新たな形とは。

紫キャベツから色を取った、落ち着いたピンク色のエプロンに、小松菜から色を取った、鮮やかな黄緑色のエコバッグ。

繊維メーカー・豊島が手掛ける“フードテキスタイル”というプロジェクトから生まれた商品。

フードテキスタイルは、食品メーカーなどから買い取った廃棄食材を、独自の技術で染料化し、衣料品を染色する。

いわば、食品業界とアパレル業界がコラボした食品ロス削減プロジェクト。

豊島 フードテキスタイル プロジェクトリーダー・谷村佳宏さんは「食品業界では、非常にフードロスについて意識高く考えられていて、同じタイミングで繊維業界もデフレというか、物の価値が高いにもかかわらず、値段が安く売られていたりするので、そういったところを、うまく業界をまたいで合わせることができないかなと廃棄食材に注目した」と話した。

現在、連携しているメーカーはキユーピーやカゴメ、タリーズコーヒーや猿田彦珈琲など、およそ15社。

その1つ、キユーピーでは、カット野菜などの商品を加工する際に出る、野菜の芯などの廃棄食材の一部を、フードテキスタイルに提供している。

キユーピー・CSR部 大串万葉さんは「もともと、野菜の未利用の部分については肥料にするということをしていたが、より高いレベルでの活用ができるということで、お客さまがフードテキスタイルに共感をして、商品を手に取っていただけると、食品業界にとっても、とても前向きな貢献だなと考えている」と話した。

ほかにも、猿田彦珈琲では、これまで再利用が難しかった、コーヒーの出がらしの一部を提供している。

猿田彦珈琲 広報・河村美樹さんは「今まで毎日毎日捨てていたものを2次利用して、新しい商品に生まれ変わって、その商品が皆さまの手にわたって、喜んで使ってもらえる姿はとてもうれしい」と話した。

食品業界だけではなく、消費者も、商品を購入することで、生活の延長線上で手軽に食品ロス対策を実感できる、このプロジェクト。

豊島 フードテキスタイル プロジェクトリーダー・谷村佳宏さんは「消費者が手に取る動機が、ここ数年変わってきてると非常に感じる。それぞれの商品が、他社も含めて同じようなトレンド商品が早い回転で回っていく、値段が安くなっていく中で、ひとつのものを、ストーリーのあるものを長くいいものを使いたいという考えを持った方々が徐々に増えてきている印象。そこに商機が出てくると思っていて、そういったところを狙っていきたい」と話した。