米で過熱 チキンサンド狂騒曲 人気すぎてついに殺人まで

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カラッと揚げた鶏の胸肉に、酸味のあるソースをからめ、ピクルスとフワフワのバンズで挟んだ、今、アメリカで大人気の「チキンサンドイッチ」。

ニューヨーク市内のハンバーガーチェーン店では、5日も店内、レジの前に長い行列ができていた。

客は「今まで4回並んだけど、買えなかった。だから今回が初めてだよ。まぁ、OKだね」、「とてもおいしかった! 長い列に並んで良かった。チキンサンドは最高!」などと話した。

全米がとりことなった、このお手軽グルメ。

ところが、このグルメをめぐって、店内では、客と店員が大バトル。

さらに、店の外でも客同士がバトル。

ついに、殺人事件が起きる事態となった。

事件が起きたのは、11月4日。

老舗のファストフードチェーン「ポパイズ」のアメリカ・メリーランド州にある店舗。

店内で並んでいた客の行列に、近くに住む28歳の男性が割り込み、行列に並んでいた男が、これに腹を立て、口論の末、持っていた刃物で男性を刺し、男性は、緊急搬送先の病院で死亡が確認された。

警察当局は、刺した男の行方を追っている。

地元警察は、「容疑者を見つけ、逮捕するまで、夜を徹して捜査することになる」とコメントした。

なぜ、こんな事態になってしまったのか。

その原因は、全米で起きている“ある戦争”にあった。

1つ3ドル99セント、およそ440円の「チキンサンド」は当初、8月に発売。

その時も大行列ができるほどの人気で、わずか2週間で商品が売り切れた。

実はこの時、ポパイズは、事前に販売予告のSNSを投稿。

消費者心理をあおる作戦に出た。

それに対し、チキンサンドを販売する別の人気店「チックフィレイ」が、SNS上で「オリジナルはわれわれだ」と反論。

さらに、別の人気店「ウェンディーズ」も、「みんなどれが“2番目”においしいのか論争しているのね」と投稿。

これに対して、ポパイズは「みんな満足?」と投稿した。

チキンサンドをめぐるファストフード各社の熱いバトル。

地元メディアは、“チキンサンド戦争”と伝えている。

“チキンサンド”購入客は、「“SNS上で話題になっているから”という理由だけで、みんな食べに行きたくなるんだ」と話した。

実は、ポパイズのチキンサンドは、1つおよそ700kcalと、とんこつラーメン1杯分に相当し、低カロリーではない。

客は「チキンは、豚や牛に比べると、よりヘルシーだ」、「牛肉自体に飽きた。小さい時から結構食べているから」などと話した。

今回、殺人事件にまで発展したことについて、ポパイズ側は「わたしたちの商品が原因になったのか明らかではありませんが、人命を失うのに、どんな理由もありません。被害者のご冥福をお祈りします」とコメントし、警察の捜査に協力するとしている。