JR東日本 新幹線での車内販売が終了へ...乗客からは「やめないで」の声も

  • JR東日本で「駅弁」の車内販売が終了へ...乗客からは惜しむ声
  • 背景には“乗車前購入”の増加と人手不足
  • 車内販売を魅力と捉え、販売を続けるところも

駅弁の車内販売が終了...背景には“乗車前購入”の増加

東京駅の新幹線ホーム。乗客が手にしている袋の中身は...そう、駅弁。

女性:
鳥めしを買いました。新幹線乗るたびに食べたくなります。

まぐろいくら弁当を買ったこちらの男性は...?

男性:
香港から来ました。また食べたことないけどおいしそうだなと思って。

車両には、これら駅弁が用意された車内販売用のワゴンが乗り込んでいく。

JR東日本は今回、この車内販売を一部の新幹線を除いて3月15日で終了すると発表した。JR東日本が運行する新幹線のおよそ7割で販売終了となる。
乗客からは「新幹線の中では買わない。大体、東京駅で買ってしまう」「やめてほしくない。時間がない時に車内で買いたい」といった声が聞かれる。

「駅弁屋 祭」

東京駅構内にある「駅弁屋 祭」は、全国各地の駅弁を常時およそ200種類をそろえる日本最大級の駅弁売り場。
平日でもおよそ1万個の駅弁を売り上げている。駅ナカでの駅弁の売り上げはアップしている一方、車内販売の利用者は減少傾向にある。

車内販売を利用する派としない派、それぞれどのように考えているのだろうか。

【車内販売を利用しない派の意見】
「利用しないですね、ただ単に高額なイメージがある」
「お弁当は買ってから乗る。車内販売はあまり詳しくないが、そもそも何のラインナップがあるかよくわからない」

これらの反応から分かるように、駅弁などは乗車前に購入するケースが増えている。これが車内販売の売り上げ低迷につながっているという。
JR東日本は合わせて、人手不足で販売員の確保が困難になったことなども廃止の理由に挙げている。

しかし、一方で販売終了を惜しむ声もある。

【車内販売を利用する派の意見】
「急いでいて飲み物とか食べ物が買えなかった時に、車内販売で新幹線の中で買えるのはとてもいいことだと思う」
「駅弁も旅行の楽しみ。やっぱりその地方のお弁当がなければ。あったら買いたいと思う」

北海道の有名駅弁も販売終了へ

列車内の通路を通れるよう、コンパクトなワゴンにお弁当から飲み物、お菓子やお土産品に至るまで多彩な商品を取りそろえる車内販売。

当初は、駅のホームから車内の乗客に向けて販売する立ち売り形式からスタートした。
最初の駅弁は1885年、宇都宮駅で販売された梅干し入りの握り飯とたくあんといわれている。(※諸説あり)

実は、JR北海道にも2月いっぱいで車内販売を取りやめる駅弁がある。
JR長万部駅の名物かにめしだ。

かにめし作り20年のベテラン・戸来雅行さん:
時代の流れというのかな。しょうがないんだろうけどね。

車内販売を取りやめる理由は経費削減のためだという。

車内販売を魅力と捉える路線も

こうした流れの一方、車内販売を魅力として捉え人気となっている電車が、新宿と箱根を結ぶ小田急線の特急「小田急ロマンスカー」だ。

車内販売員:
ご乗車いただきましてありがとうございます。車内販売でございます。

リポーター:
5段のワゴンに飲み物やお弁当、お菓子などさまざまなものが置いてます。種類豊富ですね。


人気のあしがら弁当をオーダーすると…。

リポーター:
すごい!豪華ですね。

車内販売員・塩野美沙さん:
こちら季節のものを使っていて、大変人気です。


小田急電鉄の「小田急ロマンスカー」やJR東海の「東海道新幹線」では、今後も車内販売を続ける方針だ。

3月15日で車内販売が終了となるのは、北海道新幹線の「はやぶさ」「はやて」の新青森~新函館北斗間、東北新幹線「やまびこ」の全線、秋田新幹線は「こまち」の盛岡~秋田間、九州新幹線の全線でも終了となる。

このほか、東北新幹線「はやぶさ」「はやて」の東京から新青森間、山形新幹線「つばさ」の全線、秋田新幹線「こまち」の東京~盛岡間、上越新幹線「とき」の全線では、販売されるものが、飲み物やお菓子だけなどに縮小される。

(「プライムニュース イブニング」2月19日放送より)

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