トランプ氏 再選のカギは温暖化対策 アメリカ大統領選まで1年

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アメリカ大統領選挙まで、あと1年。

トランプ大統領再選への注意信号として、環境問題が浮上している。

トランプ大統領「景気は最高で、雇用はかつてないほどいい数字だ。それは史上最高の大統領がいるからだ」

再選に向けた動きを本格化させるトランプ大統領。

そんな中、思わぬ逆風が。

温暖化対策を訴える人々。

アメリカのフロリダ州マイアミでは、毎週金曜日、学生たちが自発的に集まり、大統領に温暖化対策を求めるデモが続いている。

こうしたデモは、2019年9月ごろから始まり、フロリダ各地に広がっているという。

学生リーダーのジョン・ポールさん「トランプ大統領の取り組みは足りていない。これからの時代は特に時間が足りないんだ」

全米で最大の選挙人の数を抱えるフロリダ州は、大統領選の勝敗を左右する重要な場所。

前回、2016年の選挙のときもトランプ大統領は僅差で制していた。

そのフロリダで、今、目立つようになった家がある。

中に入ってみると、洗濯機や風呂場はもちろん、シアタースクリーンまで完備しているが、2階に行くと、屋根裏部屋は極端に低く、4歳の子どもでも頭がつかえ、大人は移動するにも一苦労。

家の幅も両手を広げた程度。

これらは、「タイニーハウス(極小住宅)」と呼ばれている。

なぜ、こうした家に住むのか。

タイニーハウスの住民・ケビンさん「またハリケーンが来た時に、この家なら家ごと移動させられるという選択肢がある」

きっかけは、2017年の超大型ハリケーン「イルマ」。

フロリダでも120人以上が死亡。

6万5,000を超える建物が被災した。

そこで、フロリダの中では、タイニーハウスのように安く車で移動が可能な家に住む人が増加。

物をあまり持たず、家ごと避難できる暮らし方が若者を中心にブームとなっている。

こうした経験からか、フロリダでは、ハリケーンと温暖化の関係にも関心が高く、世論調査では、有権者の72%が温暖化を懸念していると回答。

そして、ハリケーンにより、壊滅的な被害を受けたまま復興が進んでいない地域では、ハリケーンと温暖化への懸念がそのまま反トランプの動きへとつながりつつある。

被災した市民たちは。

ハリケーンで家が全壊したスティーブ・ミラーさん「ハリケーンはどんどんひどくなっている。大統領は、環境問題への策を考えているとは思えない。彼はまぁ世界は生き残れるさぐらいに思っている。だから地球温暖化を否定するんだ」、「(選挙でトランプ大統領に投票する?)冗談だろ? トランプさんには投票しないよ」

5人の子どもを抱える被災者のミシェルさん「もっと人々の意見に耳を傾けてほしい。自分の支持層だけの意見でなく、国民全体の意見にね」

フロリダの有権者の間で高まるハリケーンと温暖化への懸念は、大統領選の行方を占う争点の1つとなるとみられる。