吉野彰さんが語った数々の金言 「学者の妻になろうとは」夫婦で会見

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ノーベル化学賞決定から一夜。

夫妻で会見に臨んだ吉野彰さん。

しかし、日本の産業界の将来について聞かれると、強い危機感を訴えた。

吉野彰さんの妻・久美子さん「最高のプレゼントをありがとうございます」、「結婚するにあたって、わたしはサラリーマンの人と結婚するのであって、学者の妻になろうとはつゆとも思っていなかった」

大学の研究者ではなく、民間企業で「サラリーマン研究者」としての道を選び、偉業を成し遂げた吉野さん。

日本の産業が優位性を保つために必要なこととして、旭化成名誉フェロー・吉野彰さんは「残念ながら、川下のビジネスは、日本人は非常に下手くそ。例のGAFAと言われているアメリカの西海岸の人たちに、ほぼ独占されている。そこに、日本の1社くらい、GAFAプラスJが入ると、日本が強くなる」と述べた。

特に基幹産業ともいうべき、自動車産業については、大きな構造変革が起こるとしたうえで、「わたしも、非常に危惧している。一番大きな理由は、車が電気自動車に変わっていくことがあるが、AIとかIoTの技術で、無人自動運転の技術が相当進んでいく。時代の変わり目は、適切な手を打ったところは、ドーンと逆に大きくなっていくし、打つ手を間違えると、下手したら消滅する」と述べた。

また、これから科学に関わりたいという若者に研究者として、「われわれ人類は、自然現象の中で、本当に理解しているのは、たぶん1%か2%ぐらいだと思う。98%、99%は未知の哲学の状態で、いろんなことが横たわっている。そういうのをチャレンジすれば、必ず誰か、とんでもないものを見つけ出す。とんでもないものを発明すると。そういうことをぜひ、伝えたいと思っている」と述べた。