豊洲市場移転1年光と影 水産取扱量は想定下回る

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11日、オープンから1年を迎える東京・豊洲市場。

日本の台所は今、どんな課題を抱えているのか。

築地から移転して、11日で1年がたつ豊洲市場。

屋根や壁もなかった築地と比べ、密閉型の施設にすることで、外気を遮断し、エアコンによる温度管理を徹底している。

樋長の飯田統一郎社長は「(築地では)今まで現実的に、いくら良い(衛生)マニュアルを作っても、設備としてできなかったところが、ここはその設備が整っているからできる」と述べた。

鮮魚の衛生管理が楽になったという仲卸業者。

その一方で、樋長の飯田統一郎社長は「お客さまの方も(アクセスが)不便だから、足が向きづらくなった。お客さまが絶えないという感覚はなくなった」と述べた。

鮮魚の取り扱い金額は増えている一方で、アクセスの悪さなどを理由に、市場に訪れる業者が減少しているという。

東京都が2012年に公表した計画では、豊洲市場の1日の水産物の取り扱い量は、2,300トンを想定。

しかし、2019年8月では、およそ1,300トンにとどまり、都の想定を下回っている。

敷地は、築地よりおよそ1.7倍広くなったが、流通量が広さに見合っていない。

一方で、輸出に活路を見いだしている業者は、豊洲市場内の最新冷蔵施設を活用し、アメリカやモンゴルなど、世界22カ国に鮮魚を出荷している。

山治の山崎康弘社長は「日本食が接待料理というか、ビジネスランチでもディナーでも使われるようになってから、(輸出が)一気に伸びた」と述べた。

売り上げも伸びているという。

移転から1年がたつ豊洲市場。

現状について、山治の山崎康弘社長は「マレーシアに行った時は『築地と豊洲どちらがおいしい魚が集まるんだ』と外国人から質問が何回もあった。外国からしてみたら、まだ築地はあるんだと思った。築地の時代の魚河岸というブランドは、まだまだ(超えられないと)思う」と述べた。