豆高騰で“スタバ”値上げ!生き残り競争激化…苦境の喫茶店を「SNS映え」が救う?

  • 豆高騰で“スタバ”が値上げ…昔ながらの喫茶店は?
  • SNS映えする新メニューが経営難の喫茶店救う
  • 「長期的にはコーヒー豆の値上がりの不安はない」

“スタバ”値上げも…喫茶店店長「値上げできない」

スターバックスコーヒーが、2月15日から定番ドリンクを値上げした。豆の価格や人件費が上昇する中、喫茶店の生き残り競争が激しさを増している。

東京・上野駅の程近くにある、この地で50年以上の歴史を誇る昔ながらの喫茶店「古城」。

豪華なシャンデリアや大理石の壁など、ほぼ開店当初のままだという店内。その変わりないたたずまいの一方、定番メニューにはある変化が起きていた。

ほぼ開店当初のままの店内

古城・松井祥訓店長:
コーヒー豆が値上がったんで、10円20円上げますとか、僕らはできない。

喫茶店の“顔”ともいえるコーヒー。その原材料の豆の価格が上がっているというのだ。
スターバックスコーヒージャパンが、すべての飲料の約3割に当たる定番の飲料類などを10円から30円値上げした。
ショートサイズの「ドリップコーヒー」は280円から290円に。「スターバックスラテ」は330円から340円に。また「キャラメルマキアート」は380円から390円に引き上げられた。

街の人からは「結構コーヒーが好きなので残念ですね」「1年振り返ってみたら、こんなにコストが上がってたんだという感じは後々響きそう」などの声が聞かれた。

大幅な値上げは、2011年以来8年ぶり。理由については、コーヒー豆などの原材料や人件費の高騰、従業員の労働環境向上のためなどとしている。

チェーン店の急増や、コンビニコーヒーの普及などに後押しされ、拡大を続けるコーヒー市場。
日本国内のコーヒー消費量は、1996年にはおよそ35万トンだったが、去年は47万トンを超えるまでに増加している。

一方、喫茶店の数は1981年のおよそ15万店をピークに減少。2016年には7万店を切り、半分以下に。

あるメニューが経営難の喫茶店救う

そうした苦境にあえぐ喫茶店業界にあって、危機を乗り越えた店が千葉市内にあった。

「カフェ呂久呂」

40年前にオープンした「カフェ呂久呂」。経営難を救ったのは、コーヒー以外の“あるメニュー”だった。それが…食パン一斤を丸ごとくりぬき、その中にコーヒーを隠し味に使った自家製カレーをたっぷり詰め込んだ『カツカレージャンボトースト』

『カツカレージャンボトースト』

来店客からは「大きいトーストに入っているチーズカレーを見ておいしそうだなと思って」「すごくチーズたっぷりで美味しかったです」との声が…

創業当初からあったというジャンボトーストに、インパクト重視の改良を加えたというボリューム満点のメニュー。

呂久呂・野口由布子店長:
SNSがキッカケで回復してます。ある日、突然うちの前に行列ができていてビックリしてしまって…

ここ数年ブログやSNSなどで大きな話題となり、いまや県外からもお客さんが訪れる名物店となった。

呂久呂・野口由布子店長:
外にいかに発信するか。良さをうまく伝えられるように発信をすることが重要だと思う。

様々な逆風で、ますます厳しさを増す喫茶店業界。生き残りをかけた戦いは続く。

「長期的にはコーヒー豆の値上がりの不安はない」

全日本コーヒー協会によると、「中国や東南アジアでの消費などが増えて、世界的に需要は増している。日本国内でもコンビニコーヒーの拡大などで平成の30年間で消費量は1.5倍になった」とのこと。

また「気候変動によって生産が減っている地域もあるが、新たな耕作地や品種改良が進んでいるので、生産量も増しており、長期的にはコーヒー豆の値上がりの不安はない」ということだ。

(「プライムニュース イブニング」2月15日放送より)

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