遠隔操作 分身ロボのカフェオープン 障害者の雇用促進に

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カフェで働く人型ロボット。

その操作を重度の障害者が行っている。

7日、東京・大手町に期間限定でオープンしたのは、ロボットが接客を行う「分身ロボットカフェ」。

カフェで接客をしているロボットは、人が遠隔で操作をしている。

操作をしているのは、脊髄性筋萎縮症で寝たきりの生活を送る都内在住の男性、永廣柾人さん(26)。

ドリンクの配膳はもちろん、遠隔で接客も行う。

ロボットの額に付いているカメラが、カフェの様子を自宅のモニターに映し出し、ドリンクを運びたいテーブルの位置を指で選択すると、自動で客のもとへ運ぶ仕組み。

指を動かすことや、会話が困難な障害者は、視線でも操作を行うこともできる。

このカフェでは、重度の障害者など30人が、ロボットを操作する「パイロット」として働く予定で、重い障害を持った人や外出困難者の社会参加を目指す。

ロボットを開発したオリィ研究所・吉藤健太朗代表取締役CEOは、「これを一過性の盛り上がる注目を集めるだけのイベントで終わらせるのではなく、寝たきりのロールモデルをどう作るかというのが、今後、われわれがさらにやっていきたいところ」と話した。

重度障害者の雇用をめぐっては、制度面で課題がある。

常時介護が必要な障害者には、重度訪問介護のサービスがあり、ホームヘルパーによる自宅訪問や入浴、排せつ、食事などの介護を原則1割の自己負担で受けることができる。

しかし、この制度、就業などの経済活動中は適用されない。

吉藤代表取締役CEOは、「(制度ができた)そのころには、『テレワーク』という考え方自体があまりなかった。しかし、今こういった方法が出始めてきていて、法の改正をぜひ強く望む」と話した。

この「分身ロボットカフェ」は、2020年の常設化を目指すが、重度の障害者が働けるよう法整備するなど、環境づくりが課題になる。