3分でわかるキーワード どう決まる? 大嘗祭の「斎田」

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19日のテーマは、「大嘗祭(だいじょうさい)の『斎田』」。

警察官、パトカー、「立入禁止」の看板、そしてドローンも禁止となっている田園風景の映像。

このような物々しい警備が敷かれているのは、ごく見慣れた田んぼの風景だが、ここが実は、2019年11月に行われる「大嘗祭」で使うお米を収穫する水田。

大嘗祭というのは、天皇陛下が即位後、初めて国民の安寧(あんねい)や五穀豊穣(ほうじょう)を祈られる皇室の重要祭祀(さいし)。

ちなみに、毎年行われるのは「新嘗祭」。

即位後、初めては「大嘗祭」。

この大嘗祭で供えられるお米を収穫する田んぼを「斎田」と呼ぶ。

斎田は2カ所と決まっている。

東日本は「悠紀(ゆき)地方」と呼び、そこから1カ所。

西日本は「主基(すき)地方」と呼ばれ、そこから1カ所選ばれるという伝統がある。

斎田をどこにするかを決めるのは、「斎田点定の儀」という儀式がある。

アオウミガメの甲羅を火であぶった際にできる、ひびの入り具合で、産地を決めるというもの。

今回は、2019年5月、皇居の宮中三殿で「斎田点定の儀」が行われた。

今回、栃木と京都と決まっても、その中でも、それぞれ田んぼはいっぱいある。

それをどうやって決めるのか。

宮内庁によると、斎田というのは、地元農業団体の推薦を受けて決定したという。

その斎田が決定された時点で、この斎田を耕す人のことを「大田主」と呼ぶようになる。

「大田主」となるべき人は、高い稲作技術はもちろん、農業を通じた地域での貢献など、人望も含めて選定される。

この結果、今回の「大田主」は、栃木・高根沢町の石塚毅男さんと、京都・南丹市八木町の中川久夫さんに決まった。

石塚さんは、「非常に光栄な日でした。わたしが選ばれたのは、本当に誇りに思います」とコメントしている。

石塚さんの田んぼで作られている品種は、「とちぎの星」という。

実際、大嘗祭で、天皇陛下がどのくらい召し上がるか、どんな器なのか、そういうことは一切明らかになっていない。

また、斎田発表後から、周囲は立ち入り禁止になるなど、厳重な警備が敷かれている。

今後は、収穫にあたっては、「斎田抜穂の儀」というのが行われ、収穫された新米は、11月の大嘗祭で、「神饌(しんせん)」として供えられて、天皇陛下自らが召し上がるという。