3分でわかるキーワード 暮らしに影響? 「原油高騰」

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ニュースのキーワードをコンパクトにひもとく、「3分ではてな」。

17日のテーマは、「原油高騰」。

世界で起きているニュースが、わたしたちの生活にどう影響してくるのか。

14日未明に、世界有数の産油国サウジアラビアで、石油施設2カ所が攻撃を受けて激しく炎上した。

その燃え上がる黒煙は、衛星写真から見てもはっきり確認できるほど、大規模な炎上だった。

この攻撃で、サウジアラビアの発表によると、全体の原油生産量のおよそ半分が停止してしまった。

これは世界全体で見ると、原油供給量のおよそ5%が失われることになる。

当面、この原油の供給の不足が続く可能性も懸念されるが、さらには、日本にとっては、サウジアラビアは石油の最大の輸入元でもある。

なぜ、サウジアラビアのこの場所が攻撃されたのか。

その背景に、何があるのか。

犯行声明を出したのは、サウジアラビアの隣国のイエメンの反政府武装組織・フーシ派。

このフーシ派を支援しているといわれているのが、イラン。

そして、アメリカは「イランが黒幕だ」と痛烈に非難をしたが、イランは関与を認めてはいない。

また、逆にイエメンの暫定政権を支援しているといわれているのが、サウジアラビア。

いわば、イエメンの国の中で、サウジアラビアとイランが代理戦争をしている、そういった様相になってきている。

石油施設が被害を受けたことで、世界的に原油の供給に懸念が強まっているが、それが原油の高騰の一因ともなっている。

実際に、イギリス・ロンドンやアメリカ・ニューヨークの原油市場では、大幅な値上がり。

また東京市場でも、先物価格は、先週末の終値に比べて12%上昇した。

これは、7月下旬以来、およそ1カ月半ぶりの高値となっている。

菅原経産相は17日に、「国内消費量230日分を超える備蓄があるので、当面は大丈夫だ」という発表をしている。

これを聞くと安心してしまうが、すでに相場は上がっていると考えると、生活への影響があることにもなる。

そこが心配になってくるが、第一生命経済研究所首席エコノミスト・永濱利廣氏によると、まず、生活に欠かせないガソリン。

次の3連休までに上昇するところが出る可能性もある。

また、年末年始に海外旅行を予定している方にとっては、飛行機の燃油サーチャージは、12月に上昇する可能性がある。

また電気・ガス料金も、12月以降に上昇する可能性があるとしている。

さらには、10月には消費増税も待っている。

石油を中東からの輸入に依存している日本にとっては、中東が燃えるのは、なんとしてでも避けてもらいたいと思うが、なぜアメリカは、イランに対して厳しくするのか。

フジテレビ・風間晋解説委員「イランに対して強硬な姿勢というのは、トランプ大統領のコア支持層に受けがいい。なぜなら、1979年のアメリカ大使館占拠人質事件以来、イランに対する不信感、それから警戒感がものすごく強い。そして、アメリカにとってみれば、イランは親米国のイスラエルと敵対する悪いやつになる。さらに、アメリカは、すでに中東の石油に依存しなくなっているので、強攻策をとるハードルが下がっているという事情を見過ごせないかなと思いますね」