「内閣改造」のサプライズ 進次郎氏起用の狙いは

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11日、東京・永田町は、内閣改造というビッグイベントを迎えて、騒がしい1日となりました。

フジテレビ・政治部の高田圭太デスクと、国際政治学者・三浦瑠麗氏とともにお伝えします。

安倍首相が、“今回は安定と挑戦”というのを掲げて行った内閣改造。

第4次安倍再改造内閣の顔ぶれ。

政権の骨格となる菅義偉官房長官(70)、麻生太郎副総理兼財務相(78)などは再任。

しかし、大幅な改造となった。

まさに挑戦の表れといえる。

その中でも最大の目玉は、やはりサプライズ、小泉進次郎氏(38)に尽きる。

小泉氏、入閣が見送られるのではといわれていたが、結果、入閣。

そして先日、滝川クリステルさんと結婚したことも大変大きな話題になった。

小泉氏の入閣と環境大臣というポストの狙いは、どういったところにあるのか。

高田デスク「3つの理由が挙げられると思います。まず1つは、安倍政権として、先日の大阪でのG20(20カ国・地域)などを含めて、環境政策、特に海洋プラスチックごみの問題とか、またCO2削減もあります。そうした環境政策、これまであまり注目されないんですけども、そこを小泉進次郎氏の発信力で、政権としてしっかりやっていくんだとアピールしたい。2つ目は、今回の改造人事。今の顔ぶれを見ても、それほど目立つ人がいない、あるいは派閥順送りというような批判もある中で、改造人事自体を、進次郎氏の存在で一気にイメージアップしようという狙い。そして、もう1つ。今回の中で、ポスト安倍候補がいっぱい内閣にも入っているが、小泉進次郎さんにもそこに入ってもらって、将来の首相として育成していく。安倍首相自体も、小泉純一郎氏から育ててもらったという思いもあるので、そこで進次郎氏を自分のもとで育てることで、後々のためにもいいのではないかという思いがあったとみられる」

三浦氏「安倍政権もかなり政権後期に入っているので、レームダック化は避けたいんですけれども、積極的な大胆な組閣の人事はしなくていいんです。その中で、小泉進次郎氏を起用するのは、30代後半ということで、感覚は、今の現閣僚の方々とはちょっと違う若い世代の感覚を持っていますよね。そうすると、世の中で自民党に変化してほしいという期待が寄せられる中で、これだけの変化ができますよ、その中には、こんな新しい人材もいますよという、ある意味自民党の幅を見せることで、安倍政権が、多少支持率が今後落ちていったとしても、自民党に対する期待は維持できるということなんですね。安倍首相は、あまり後継候補を育ててこなかった方ですが、ただ、小泉進次郎氏というのは、自民党がこのままじゃなくて、ひょっとしたら変化してくれるかもしれないという期待をある意味、1人で担っていらっしゃるところなんです」

期待を背負う中で、環境相として取り組まなくてはならない課題もある。

その中でも、大きなものは2つ。

1つ目は、福島第1原発の問題。

環境相として、原発事故の除染をはじめとした収束に向けた取り組み。

ここも担うことになる。

原発問題というと、父・純一郎氏は明確に反対。

進次郎氏も、原発はゼロにすべきという発言もしている。

大臣になれば立場も変わるため、内閣の一員の間は封印かと思われるが、そうすると、残念に思う、がっかりする支持者の人たちも少なくないとみられる。

高田デスク「まさに、そこも小泉氏にとっての試練の1つだと思います。やはり、環境大臣というのは、原発の除染などにも関わりますので、そこで理想というのはもちろん、原発なければいいというのは、安倍政権自体にも共通しているんですが、それでも必要なんだという立場。その中で、理想と現実のはざまで戦うわけですが、実は、小泉氏は先日、滝川クリステルさんと結婚する時に、同僚議員に、クリステルさんのどこがいいんだと聞かれて、理想を追い求めながらも現実がわかっているところがいいんだと。なので、進次郎氏自体も、これまでの理想は意識しつつも、現実とどう向き合うかというのが問われるし、逆に今回起用した官邸側も、そこに向き合うことを狙って起用したという可能性もあると思います」

三浦氏「そこでやっぱり感じるのは、最近、意識調査をずっとやっているんですけど、自民党になんだかんだ言いつつも投票している人って、結構、原発は完全賛成ではなくて現状維持、つまり、だんだん減らしていくというのを支持する傾向にあるんですね。逆に、すぐに脱原発したいという人は、野党をすごく強く支持していて。だから、実際物事をそこまで急激に動かしてほしくないというのが、実は、今の自民党政権を支えているある意味、中庸な動きの少ない国民世論なのかなという気もしますね」

党内の意見としては皆、まんざら万歳という感じでもないのか。

高田デスク「進次郎氏が起用されたことについて、やっかみの声も正直あり、期待の声もあり半々という中で、逆に進次郎氏としては、そういう結果を出していないとか、党内の声を払拭(ふっしょく)するためにも、今回、環境大臣としてしっかり結果を出したいという意味合いもあって、今回の官邸の打診を受けることに至ったんだと思います」

その結果を出すという意味では、世界的に問題になっているCO2の削減問題、世界がいろんな方向を向いている中でどういう対応調整をするのか。

ここからが大切で、われわれもどうしていかなきゃいけないのか見なければならない。