日曜安全保障 ロシア“兵器”外交拡大...日米は?

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日本を取り巻く安全保障問題を、わかりやすく深堀していく「日曜安全保障」。

「知らないうちに...ロシアのしたたか兵器外交!!」

竹内友佳キャスター「日米韓がGSOMIA(軍事情報包括保護協定)をめぐってゴタゴタしている中、ロシアが気になる動きを見せているんですよね」

能勢伸之解説委員「北海道の北のオホーツク海に面する、国後・択捉に続いて、千島列島の2つの島、松輪島とパラムシル島にも、地対艦ミサイルを配備すると報じられたんですね」

竹内友佳キャスター「でもなんで、オホーツク海をロシアは重視しているんですか?」

能勢伸之解説委員「オホーツク海は、南の日本、特に北海道を除くと、北も、そして西もロシアの大地なんですね。だから、この千島列島さえ固めてしまえば、アメリカ軍が入りにくくなる。そこへですね、戦略核ミサイルを積んだロシアの原子力潜水艦の聖域にしてしまえば、海の中から、アメリカ本土を狙える、けん制することができるわけですね。そして最近ロシアは、中国軍を招いて共同演習も開始したんです」

竹内友佳キャスター「GSOMIA問題で日米が困っている間にロシアが動くというのは、したたかですよね」

能勢伸之解説委員「それだけでなく、ロシアはNATO(北大西洋条約機構)の切り崩しにもかかっているんです。NATOの加盟国で、アメリカから『F-35ステルス戦闘機』を導入するはずだったトルコが、ロシアから地対空ミサイル・システム『S-400』を導入。先週もトルコ搬入が続いて、ついには展開までし始めていると、アメリカをはじめ、西側各国の逆鱗(げきりん)に触れそうなんです」

竹内友佳キャスター「トルコにロシアの影響が拡大しつつあるということですね」

能勢伸之解説委員「そうなんです。さらに8月末、ロシアで行われた航空ショーにプーチン大統領は、トルコのエルドアン大統領を招待。自ら、ロシアの最新鋭ステルス戦闘機『Su-57E』に案内したんです。『Su-57』は、ステルス機ですからレーダーに映りにくいのはもちろん、空中で突然くるっと向きを変えて、敵機の方へ頭を向けられるという、戦闘機とは思えないような優れた運動性能もあるんです」

竹内友佳キャスター「そんなすごい戦闘機まで、ロシアはトルコに提供しようとしてるんですか?」

能勢伸之解説委員「そうかもしれません。ロシアとトルコのトップが仲良く似たようなサングラスをかけて、アイスクリームを食べている。まるで良好な関係をアピールしているみたいですね。プーチン大統領は、アメリカより先んじている、極超音速兵器を売ってあげようかとトランプ大統領に持ちかけたそうです。もちろん、相手にされなかったようですけど」

竹内友佳キャスター「なんだか余裕すら感じますよね。安倍首相もプーチン大統領と会談したばかりですけど、強気のロシアの動向から目が離せないですね」