強制排除 空港ロビー大荒れ 香港デモ隊は徹底抗戦

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香港国際空港を舞台とした、デモ隊と香港政府の攻防が一向に収まらない。

デモ隊の若い学生たちを支えているのは、かつて一世を風靡(ふうび)した伝説的アクションスターが語ったある言葉だった。

日本時間14日未明の香港国際空港で起きた、デモ参加者らと警官隊との衝突。

この力による排除に、若者を中心とするデモ参加者は、あるものを使って抵抗していた。

警察が姿を見せると、デモ隊からは、非難の声が上がっている。

警官らの顔や服などに当てられた「緑色の光線」。

市販の「レーザーポインター」を使った対抗策だという。

強さによっては失明のおそれもある、「レーザーポインター」。

中には、サングラスで目を守る警官も。

デモ参加者は、「そこは危険だということを知らせるものだ」と話した。

静かに抗議活動をするデモの参加者は、皆、右目にガーゼを当てている。

けがをしたのではない。

3日前の衝突で、デモ隊の女性1人が、目に大けが。

デモ参加者は、「女性が失明した」と主張し、目にガーゼをつけることで抗議の意思を示していたという。

「悪い警察 目を返せ!」、「この目と香港を取り戻したい」。

デモ参加者は、「警察は香港市民を殺そうとしている」と話した。

2カ月にも及んでいる若者たちのデモ。

香港を代表する伝説の映画スターのある言葉が、彼らの支えになっていた。

「Be Water(水になれ)」

この言葉は、「燃えよドラゴン」など、数々のカンフー映画を残し、32歳の若さで帰らぬ人となった「ブルース・リー」が、生前、口にしたとされ、「水のような柔軟性や順応性を持て」というメッセージが込められている。

デモ参加者は、「“Be Water”は、警察が来たら臨機応変に衝突せず逃げるということ」と話した。

香港国際空港では14日、デモ隊を排除する新たな措置が取られた。

香港の空港に入る際に、13日まではなかったパスポートのチェックが行われている。

14日未明にかけては、デモ隊が中国共産党系メディアの記者を取り囲んで暴行を加え、けがをさせる事態が発生。

中国側のいら立ちも増す中で、中国政府は、香港に隣接する広東省深セン市に武装警察を集結させ、けん制する動きを見せている。

武装警察の投入について、中国事情にくわしい専門家の神田外語大学・興梠一郎教授は、「これはやりたくない中国政府は、国際的なインパクトが非常に大きい。香港の警察が抑えきれなくなったとき、最終的な手段だと思う」と話した。