業務妨害罪以外に別の罪も…?不適切動画が相次いで拡散するワケ

カテゴリ:地域

  • ビッグエコー、ドミノピザ、すき家、相次ぐ不適切動画の投稿
  • 「業務妨害罪」以外にさらに別の罪に問われる可能性も…
  • なぜ、いま不適切動画の投稿が増えているのか?

今、食の現場で撮影される「不適切な動画」が次々と拡散されている。

赤い服の人物がフリーザーバッグから唐揚げのような食材を取り出すが、次の瞬間にそれを両手で床にこすり付け、そのままフライヤーで揚げている。

着ている服が“ビッグエコー30周年記念のTシャツ”とツイッターで指摘され、運営する第一興商は「ユニフォームについては店舗従業員のもの」と認めている。

第一興商によると、問題の動画は去年12月時点で確認しており、「極めて悪質な行為であることから、警察へ被害届を提出し今後は警察の捜査に協力していくことと致しました」とコメントしている。

また、7日に出したコメントでも「本件は依然として警察での捜査中であり、弊社も協力体制をとっている状態です。お客様には多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

第一興商によると、仕事場に携帯電話の持ち込みは禁止で、厨房スタッフは手袋、マスク、帽子の着用が義務付けられていて、それを守っていない問題の動画は非常に悪質」としている。この動画は、8日午前2時現在で再生回数は170万回を超えている。

不適切動画に各企業の対応は?

こんな不適切動画も拡散している。女性従業員が左手に持ったピザを食べながら、箱に入ったピザをカットしている動画。一瞬だけ映る左手の裾には人気ピザチェーン「ドミノピザ」のロゴマークが見える。

番組でドミノピザを取材すると「厨房での飲食や撮影は禁止事項。すでに店舗や従業員は特定済みで、今後は社内の規定に沿って対応していく」とした。

では、最近拡散された不適切動画に各企業はどう対応したのか。

「やばい、絶対クビ(笑)」などと牛丼チェーン「すき家」のアルバイトとみられる店員が撮影した動画の対応に、運営するゼンショーホールディングスはその後、社内規定に則り、関与した従業員を退職処分にしたと発表した。

また、男性がさばく前の魚をごみ箱に捨てたあと、再び、まな板に載せている動画が拡散した「無添くら寿司」での動画の対応に、運営する「くらコーポレーション」は「法的に厳粛な対応を進めていく」とコメントした。この魚は廃棄しお客さんには提供しなかったという。

「笑いを取りたい安易な投稿」と「人手不足」

悪ふざけのつもりが、企業側に大きなダメージを与えかねない不適切動画。

「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」という業務妨害罪に問われることもあるというが、それを口にした客が健康被害を訴えた場合は、さらに別の罪に問われる可能性もあるという。

フロンティア法律事務所・黒嵜隆弁護士は「実際に食中毒が起こった場合は、15年以下の懲役または50万円以下の罰金という、傷害罪にあたる可能性があります」と指摘した。

ここ最近拡散が相次ぐ不適切動画について、SNSでのトラブルに詳しいITジャーナリスト・三上洋さんは「仲間内のネタとして“こんなとんでもないことやったぜ”と、笑いを取ろうと思って安易な投稿をしてしまうということだと思います。ここ1週間くらいでかなり問題動画が続いたので、さらにネット上では発掘する動きが出てきています。これだけ社会的問題になっているので、インスタグラムやツイッターなどがある程度規制を強めてくるとは思います」と話した。

また、不適切動画が相次いでいるもう一つの理由が、食の現場での「人手不足」だと、飲食店コンサルタントの原島純一さんは指摘する。アルバイトに辞められたら困るので、店側は食の意識について厳しい指導ができない、働き方改革で正社員の勤務時間が短く、アルバイトだけの時間が増えることで監視の目が届きにくいという。

(「めざましテレビ」2月8日放送分より)

めざましテレビの他の記事