3分でわかるキーワード ミサイルなのに...飛翔体

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2日のテーマは、「飛翔(しょう)体」。

2日朝早く、北朝鮮が2発のミサイルを発射した。

北朝鮮は、この9日間で3回、ミサイルを発射したことになる。

2日朝に発射された2発について、FNNでは当初、空を飛ぶ物体「飛翔体」という表現で報じた。

しかし、同じニュースも2日の昼になると、「ミサイル」に表現が変わった。

朝から昼までの間に何があったのか、まずはそこから解説する。

2日未明、2発のミサイルが発射されたわけだが、発射直後は、日本政府としても、「ミサイル」なのか、「ロケット」なのか、くわしいことはわかっていない。

そこで、いったん広い意味で「飛翔体」という表現で発表した。

一方で、発射と同時にアメリカの早期警戒衛星、韓国や日本にあるレーダー、日米のイージス艦のレーダーなどが「飛翔体」を捕捉していった。

高度や飛距離などのデータを組み合わせて分析し、各国と連携して、発射された物体の特定を行った。

その結果、「短距離弾道ミサイル」ではないかとみられた。

「弾道ミサイル」であれば、北朝鮮は、国連安保理決議に違反したということになる。

この「飛翔体」という言葉は、言い方によっては、“使い勝手がいい表現”となる。

2019年5月4日、北朝鮮が発射したミサイルについて、韓国は当初、「短距離ミサイル」と発表していた。

それが、40分後に「短距離飛翔体」と修正したことがある。

これについて、朝鮮半島情勢にくわしい李相哲教授は、「北朝鮮を刺激したくなかった。友好ムードを作り出している文在寅(ムン・ジェイン)大統領に忖度(そんたく)して修正した」と分析。

「飛翔体」をめぐっては、その解釈に各国でさまざまな事情が反映されている。