ものすごい透明度!冬の秩父が生み出す「氷柱」が神秘的  

カテゴリ:地域

  • 秩父・三大氷柱の1つ「三十槌の氷柱」
  • 自然が作り出す氷のカーテン
  • 見るだけじゃ物足りない、グルメも楽しむ!

自然が作り出す氷のカーテン

冬になると関東でも多くの場所で氷柱を楽しむことができる。インターネットで検索するとその数の多さに驚かされる。
ここ、関東の氷柱の中でも秩父三大氷柱のひとつ「三十槌の氷柱」は、唯一自然が生んだ天然の氷柱として有名だ。

天然の氷柱

氷柱についてほとんど知識のなかった私は、氷柱はすべて天然の物だと思っていた。
では、天然と人工どこに違いがあるのだろうか?

天然の三十槌の氷柱のすぐ横には人工の氷柱がある。ふたつの氷柱を実際目の前にして感じたことは大きさの違いだ。
天然の氷柱は高さ8メートル、幅30メートルほどの大きさだが、人工の氷柱は高さも幅も天然の氷柱より大きく高さ25メートル、幅55メートルと壮大でこちらに迫ってくるような迫力があった。


人工の氷柱

大きさだけが氷柱の魅力ではない。
天然の氷柱は溶けたり凍ったりをゆっくり時間をかけて繰り返すことで、透明度の高いクリスタルのような氷柱になる。
日があたるとキラキラ光り、人の手では作ることのできない繊細で神秘的な氷柱になる。
今年の氷柱は暖冬や雨が少ない影響で例年より小さいが、その輝きは例年と変わらず、来る人々をたのしませている。


夜になると水墨画のような世界

夜になると氷柱は昼とは違った表情を見せる。あたりが暗くなり始めると先ほどまでキラキラしていた氷柱は身を潜め水墨画のような「静の」世界が広がる。
水に絵の具を落としたかのようにふわりと広がるように色がつく。
ライトアップが始まると氷柱は様々な色の光に照らされその輝きで集まる観客を魅了する。

B級グルメで楽しむ三十槌の氷柱

氷柱ができるほどの寒い季節。
三十槌の氷柱の周辺では温まる食事も楽しめる。秩父のB級グルメ「みそポテト」。値段は400円。揚げた芋に田楽のような甘いみそだれがかかっていて、何とも癖になるおいしさだった。ほかにも、みそこんにゃくや甘酒、軽食などどれも体の温まるものばかりが店に並んでいる。美しい氷柱を見た帰りに食べるホクホク揚げたてのみそポテトは、また氷柱を見に来たいと思わせる味だ。

秩父のB級グルメ「みそポテト」

【撮影後記】

私は音声や照明を担当するビデオエンジニアだ。きれいな映像だけでなく現場で聞こえる音を意識した。視聴者が映像だけでなく音からもその場にいるような感覚になってもらいたいと思い撮影に挑んだ。
自然の音は意識せずとも何かしらの音は耳には入ってくる。鳥の鳴き声や川の音、人の足音などさまざまである。普段意識していない音と意識しなければ聞こえない音、川の中に混じる水滴の落ちる音や氷のきしむ音、どれも聞き逃してしまいそうな音をすくいあげて届けたいと思った。

意識していないと聞こえない音を撮るために様々な機材を用いて、角度や距離など考えながら撮影に挑んだ。水滴の音は確かに聞こえるのだが、かすかにそこにあるだけで、聞き逃してしまいそうな音になってしまう。素材をカメラマンと確認しながら音の確認も行ったが「自分の録った1番の音を聞かせて」と言われた時に少しとまどった。音は確かに録ったが自分の1番とは何なのだろうか。そう思うと同時に、自分の中の「1番の音」というものを理解出来ていなかったのではないか、もっと良い音が録れたはずではないかと感じた。

映像で表現するとともに「音」でも表現し伝える。目を閉じていても聞こえてくる音から感じる部分や心揺さぶられるシーンがあると私は思っている。三十槌の氷柱に向き合い自分が聞き逃している小さな自然のささやきがあることを知った。平凡な日々の中にある音やこの瞬間にしか聞こえない音、一瞬一瞬の音を聞き逃すことなくこれからも捉えていきたい。そして多くの人に届けたい。

(フジテレビ取材撮影部: 撮影:三浦修  執筆:岡果林)


【施設情報】

 埼玉県秩父市大滝4066-2(ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場)

 埼玉県秩父市大滝4011-1(槌打キャンプ場)

 (私有地をお借りして見学させていただいております。)

  TEL:0494-55-0707(一般社団法人秩父観光協会大滝支部)

  *ライトアップは2月11日(月・祝)まで

  【平日】17:00~19:00  【土・休日】17:00~21:00  *氷柱の状態により期間を変更する場合があります


【現地へのアクセス】

 ・西武鉄道西武秩父駅下車 または 秩父鉄道三峰口下車

 ・西武観光バス三峰神社線 または 三峰口線秩父湖行き乗車 三十槌バス停下車

 

NIPPONスキデスの他の記事