富士山に「登山鉄道」を! “夢の構想”厳しい意見も

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夏休みも人気の富士山。

その富士山に登山鉄道を作る構想が動き出した。

会議では、厳しい意見も出たもよう。

山頂から望む、まぶしいご来光。

7月、山開きが行われ、本格的な観光シーズンに入った世界遺産・富士山。

その将来に向けて、29日に開かれたのが、富士山に登山鉄道を設置するための第1回検討会だった。

富士山登山鉄道構想検討委員会・山東昭子理事長「わくわくするような気持ちで、いっぱいでございます」

外国人観光客の増加にともない、2018年、5合目への観光客数が、前の年よりおよそ100万人も多い、497万人に達した富士山。

車に代わる新たな交通システムの確立は、以前から検討されていて、1920年代以降、山頂までケーブルカーを敷設する構想などが打ち出されたが、環境への懸念などから実現しなかった。

しかし...。

長崎幸太郎山梨県知事「(富士山登山鉄道を)つくっていきたいと思っています」

2019年1月、登山鉄道の検討を公約に掲げた長崎幸太郎氏が知事に当選し、登山鉄道構想が復活。

具体案はまだ示されていないが、4年前には、山梨県側のふもとから5合目につながる有料道路「富士スバルライン」に線路を敷き、電車を走らせる案が浮上している。

地元の店で聞くと...。

地元住民「もっともっとお客さんが入るんじゃない。今は、バスを待つ時間が長い」、「まあ、便利ですよね。電車が通ると」

一方、観光客は...。

観光客「すごく楽じゃないですか、シニアの方も行けるし」、「自然が壊れたら嫌だなって思う」

29日に行われた検討会では、有識者から厳しい意見も相次いだ。

JR東日本・喜勢陽一常務「自然災害が起こった場合に、お客さまの安全をどう確保するか」

SMBC日興証券・清水喜彦社長「県がやると言ったら、すみません。金融機関は、一切金貸しません」

小西美術工藝社 デービッド・アトキンソン社長「鉄道構想というのは、素晴らしいことだと思いますけど。かといって、別に鉄道会社をもうけさせるためにやっているわけではない」

厳しい意見もあったことについて、知事は...。

長崎幸太郎山梨県知事「今は、中身を何も提案していない状態で賛成反対というのは、聞く方が悪いと思いますよ。聞かれた方も困ると思います」

山梨県は、2020年度には、登山鉄道を設置する場所などの基本構想を取りまとめたいとしている。