父そっくり黒縁メガネ&電子マネー 安倍総理がWデビューで花束は「妻に」 

【リアル首相動静】

カテゴリ:地域

メガネ姿の代表質問

1月28日からいよいよ通常国会がスタートし、30日からは安倍首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が始まりました。

さて、国会が始まっても安倍首相を追いかける日々が続く総理番記者の私にとって、一つ気になる場面がありました。それは、各党の代表質問に答弁する安倍首相の黒縁メガネ姿です。先日行われたスイスでの「ダボス会議」でもかけていましたが、国内では、国会答弁や首相官邸での公務、各種イベントなどの場面でも見たことがありませんでした。

答弁で最初にこのメガネをかけたのは、自民党の二階幹事長の質問への答弁でしたが、その前の立憲民主党の枝野代表への答弁の際にはかけていませんでした。その後は、予算委員会での答弁前に資料を読み込むときに着用している場面もみられます。答弁の読み間違いを防ぐためのものとみられますが、長時間の施政方針演説の際にはかけていませんでした。どういう時にかけて、どういう時にかけないのかの基準は今のところ見えてきません。

1月30日 衆院本会議

そしてこのメガネ姿ですが、年配の方にとっては、もしかしたら懐かしさを覚えるかもしれません。そう、父の故・安倍晋太郎元外務大臣にそっくりなんです!晋太郎氏の側近だった加藤六月元農相の娘婿である、自民党の加藤勝信総務会長は、「非常に父上に似ているなと。むしろ、父上が立っておられるような思いがした」と、感想を述べました。

父・晋太郎氏といえば、外務大臣時代に、当時の日ソ関係の改善に尽力したことでも知られています。安倍首相自身も、ロシアのプーチン大統領との間で、北方領土問題の解決に取り組んでおり、今回の代表質問でも追及される場面が目立ちました。今の自身の姿を父に重ね合わせたのかもしれません。

安倍首相の父 故・安倍晋太郎元外相

「あんぽ柿」食べて思わず本音も・・・

国会が開会したとはいえ、安倍首相は、官邸での公務も当然こなさなければなりません。1月31日の昼過ぎ、午前中の国会答弁を終え、安倍首相が面会したのは、福島県の内堀知事をはじめとした福島県関係者の一行。その場で、福島県の干し柿「あんぽ柿」が贈られました。その場で試食した安倍首相は、「とろける甘さで、健康にもいいということで。これで午後の国会も乗り越えられる」と、周囲の笑いを誘いました。毎月勤労統計の不正問題で、引き続き、野党からの「甘くない」追及が続く中での「甘い」ひと時でした。

1月31日 首相官邸

キャッシュレス決済をアピール!その狙いとは・・・

国会がスタートしてから初の週末となった2月2日。この日、安倍首相が訪れたのは、東京・品川区にある戸越銀座商店街で、政府が進めるキャッシュレス決済をアピールするために買い物をしたのです。

いつもと異なり、青のダウンジャケットに、チノパン姿というラフな格好で現れた安倍首相は、セブンイレブンへ入ると、電子マネー「nanaco」を作りました。現金もチャージすると、そのまま商店街に買い物へ。鮮魚店に入ると、ずらりと並んだ刺身を吟味した末、大トロやカンパチなどを購入して、さっそく作ったばかりの「nanaco」で支払いました。

2月2日 東京・戸越銀座商店街

さらに、店を出て向かったのは、フラワーショップです。こちらでは、QRコードを使ったスマホ決済システム「PayPay」にチャレンジしました。いざ使ってみると、「簡単だった、すごく簡単」とかなりご満悦な安倍首相。ここでは、花束などを購入しました。また、店の人から「花は誰に?」と尋ねると、少し照れるように「妻です」と答えました。

こうして2店舗で、キャッシュ決済を体験した安倍首相は、記者団の取材に対し、「初めてだったのでちょっと緊張しましたけれども、本当に簡単に買えましたね」と述べました。

2月2日 東京・戸越銀座商店街

さて、こうした安倍首相のキャッシュレス決済の体験パフォーマンスの背景には何があるのでしょうか。それは、政府が10月の消費税の増税に伴って導入する、中小店舗でキャッシュレス決済をした場合の「ポイント還元」をアピールしたい狙いがあります。

とはいえ、現金主義がいまだに根強い日本社会において、キャッシュレス決済に抵抗がある人は高齢者を中心に多いのが現実です。そのため、御年64歳の安倍首相自らキャッシュレス決済を使うことで、誰でも簡単にできるよとアピールし、キャッシュレス決済へのハードルを下げるという狙いがあるとみられます。

また安倍首相としては、キャッシュレス決済の代表格ともいえる、クレジットカードの手数料を、クレジットカード会社に下げさせる狙いもあります。クレジット払いの際に、店舗がクレジットカード会社に支払う手数料がネックとなり、導入をためらう小規模店舗が多くあるからで、手数料を下げさせ、キャッシュレス決済を促進したい考えです。

こうしたアピールで、10月までにどれだけ、中小店舗や現金主義の消費者にキャッシュレス決済を浸透させられるかは不透明ですが、なんとしても消費税増税に伴う消費減少を避けたい政府の思惑がにじむ商店街訪問となりました。

(フジテレビ政治部 総理番記者 梅田雄一郎)

「リアル首相動静」の記事をまとめて読む

取材部の他の記事