ブームの「サバ」に異変 サバを捕りすぎた?!値上がりも

  • 脂が多くのったノルウェー産のサバは国内の輸入量9割をカバー 
  • 北大西洋のサバの資源量は年々減少している
  • ブームを呼んでいるサバ缶にも値上げの余波が

サバに起こった異変

東京・大田区にあるサバの塩焼き専門店『鯖なのに』。この店の看板メニューは、「サバの塩焼き定食」1000円だ。
この定食で使われているサバは、脂がたっぷりのった“ノルウェー産”。独自の方法で文化干しされたその味は、まさに絶品である。

客A:
とってもおいしいです。サバの概念が変わりました。

客B:
脂のってておいしかったです。

客C:
すごいおいしいです。

しかし、今このサバに異変が起きているという。

店主の小泉博晶さんは「今月に入って高くなりました。110円から20円弱ぐらいは高くなっているんじゃないかなというとこですね」と嘆き節を漏らしていた。

日本が輸入するサバの9割はノルウェー産

実は今、“サバの取り過ぎ”が問題になっているという。ノルウェー産のサバは脂のノリが、一般的な国産の真サバに比べ、約1.6倍。ゴマサバの約5倍である。日本が輸入しているサバの多くがノルウェー産で、その数は約9割も占めている。

さば輸入量(2017年)

しかし水産資源の過剰漁獲などを監視するMSC・海洋管理協議会は3月2日以降、ノルウェーを含む北東大西洋の9つの国と地域にまたがる、国際的な漁業グループに対し、サバ漁の認証を一時停止すると発表した。

北東大西洋漁業グループ9カ国

北大西洋のサバの資源量は、2011年には500万トン近くあったが、年々減少している。さらに2018年には、235万トンまで減るとまで予測されている。これが、MSCの定める持続可能な資源量の水準を下回っていることから、今回の措置が取られた。

北大西洋のサバの資源量

冷凍サバも値上がりの傾向に…

今後、資源量の回復に向けて求められるのは、“漁獲量を減らす”ことだ。そうなると気になってくるのが、“サバの値上がり”である。鮮魚店では取り扱う冷凍サバの、8割以上がノルウェー産。既に値上がりの傾向にあるという。


魚屋シュン・渡部博店長:
(半年前に比べて)1パック100円くらい上がりました。3枚で350円だったものが今は450円。(ノルウェー産がないと)困ります。国産だけじゃ賄えないです。

買い物客A:
塩焼きやりますね。値上がりは困りますね。よく食べるので。

買い物客B:
サバ高いよな。昔は安かったんだよね。高いと思うね。取りすぎね、何でも取りすぎちゃうね。

サバ缶にも値上げの影響

ナイジェリアのサバ缶「GEISHA」

さらに値上げの波は、一大ブームを巻き起こしている“サバ缶”にも影響が出ている。
高く積み上げられているのは、西アフリカのナイジェリアで販売されているサバ缶で、その名も『GEISHA(ゲイシャ)』。

この“ゲイシャ”を販売している川商フーズによると、アフリカでは60年以上にわたって販売される人気商品で、特にナイジェリアでは国民食となっているとのこと。まさに、世界で人気となっているサバ缶である。

国内では4日、マルハニチロが3月からサバの缶詰32品目を20円から60円値上げすると発表した。その原因は、国産サバの需要拡大や漁獲量の減少で、取引価格が高騰したことによるものだ。大衆魚とされているサバは、私たちの食卓から次第に遠のきつつある。

(「プライムニュース イブニング」2月5日放送分より)

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