音楽教室に“潜入”の職員が証言 JASRAC著作権裁判

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音楽教室に2年間通った主婦。

実は、著作権使用料の支払いを求めている、JASRACの潜入調査員だった。

音楽教室での演奏から著作権料を徴収しようとしている、JASRAC(日本音楽著作権協会)。

これを不当として、ヤマハ音楽振興会など、およそ250の事業者が訴えている裁判。

9日、東京地裁で開かれた口頭弁論には、ヤマハ音楽教室に主婦として潜入調査を行った、JASRACの女性職員が出廷した。

原告側弁護士「身分を偽って入ったことに、抵抗はなかったのですか?」

JASRAC女性職員「まったくありません。実態調査は必要な業務だと認識していました」

裁判の争点は、教室での演奏が、著作権法の定める、公衆に聞かせる目的の演奏に当たるかどうか。

およそ2年間、バイオリンのレッスンに潜入していたJASRACの女性職員は、講師の演奏について、「講師が弾くと、まるでコンサートを聴いているかのように、美しく聞こえました」と証言した。

そのレッスンでの課題曲は、JASRACが著作権を管理する「美女と野獣」だったという。

一方、音楽教室側は、ピアノ講師を務める女性が出廷し、「レッスンでの演奏は、コンサートとはまったく違う」などと主張した。

音楽教室ピアノ講師「コンサートは聴かせる場で、レッスンは教える場です。レッスンは教える、教わることなので、著作権料の徴収には当たらないと思います」

そして、音楽教室からの著作権料の徴収は、レッスン料の値上げにつながり、「音楽を習う人を減らしてしまう」と訴えた。