日産株主総会 ルノーの影響力に変化は? 両社の攻防は新段階へ

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日産が、株主総会で会社組織の大改革案を承認。

続くルノーとのせめぎ合いに、どんな影響があるのか。

日産自動車・西川広人社長「元会長らによる重大な不正事案について、株主の皆さまに大変なご心配をおかけしました。あらためて、会社を代表して、深くおわびを申し上げたいと思います」

西川社長の謝罪から始まった日産の株主総会。

筆頭株主のルノーが求める経営統合をめぐり、株主から厳しい声が相次いだ。

株主「現時点で、経営統合はやるべきではない」、「他国に売り渡さないで、腹をくくってやる覚悟はありますか?」

日産自動車・西川社長「日産は日産であり続ける。そこについては、一点のブレもございません」、「将来に向けて、どういう形で安定させるのが一番いいのかを念頭に置いて、わたしとしては、スナール会長と話し合いをしていきたい」

西川社長は、経営統合に否定的な考えを強調する一方、提携の将来像について協議する場を設ける考えを表明。

日産の取締役を務めるルノーのスナール会長も登壇し、「攻撃的に何かやろうとするつもりは全くない。取締役会が検討したいと思ったときに検討する」と述べた。

およそ3時間半に及んだ25日の総会。

ゴーン前会長の不正を許してきた企業統治を立て直すため、社外取締役を中心に人事や報酬などを決める「指名委員会等設置会社」に移行する議案などが可決された。

新設される委員会の人選をめぐっては、ルノーの要求により、スナール会長ら2人を起用するなど、日産側が譲歩する形となった。

ゴーン体制から脱却し、新体制のスタートを切った日産。

ルノーの影響力に、変化はあるのか。

経済ジャーナリスト・井上久男氏「委員会の人事をめぐって、ルノー側が、『株主総会での決議を棄権するぞ』と言ってきて、一時もめたわけですけれども。こういう面を見ても、ルノーの影響力は、いまだに大きい」、「西川さんの思いとしては、最後の仕事として、日産とルノーとの対等な関係を築いて、あとは後継者にバトンを渡したいと、今は思い始めたのではないでしょうか」

経営統合をめぐる日産とルノーのせめぎ合いは、今後、新たな段階に入るとみられる。