海でゴミを拾うより、まずは川のゴミを拾う。でも、川のゴミを拾うより、まずやるべきことがある。

<SDGsのランナー>五十嵐実さん

  • 海のごみの8割は街から流れ出ている
  • ごみの大半はペットボトルなどプラスチック
  • 小さなプラスチックを魚などが食べて環境はさらに悪化する

海のごみの8割は、街から来ている

海のごみの8割は、街から来ていると言われる。ポイ捨てされたごみが、雨や風で川へ海へと流されていくためだ。

一見するとキレイな荒川の河川敷も、草木が生い茂った中など見えない所にはごみが大量に落ちている。その多くが、ペットボトルやレジ袋などのプラスチックごみ。2017年に拾ったペットボトルは、実に3万7000本にのぼったという。

五十嵐さんによると、「2050年には、海の魚の量よりもプラスチックの方が多くなる」という予測もあるという。

埼玉県から東京都を流れ、そのまま東京湾へと注ぎ込む荒川。

その河川敷で、年間150回もボランティアと共にごみ拾いをしている団体がある。

その団体の名前はNPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム。

中心メンバーの五十嵐実さん(51)は、25年ほどサーフィンを楽しんできて、ごみの多さにずっと心を痛めていたという。

「海だけでごみを拾っていても、ごみはいつまでもたっても無くならないんです」

プラスチックは劣化すると目に見えないほど小さくなる。そこに有害物質が付着して、魚や鳥が食べると、体内で蓄積されてしまう。我々の食卓への影響も含めて、海の環境全体が悪くなってしまう。

五十嵐さんには、少しでも海へ流出するごみの量を減らそうという思いももちろんあるが、それ以上に考えていることがある。

「根源的に解決するには、ごみの発生を抑制しないといけない。この現状を考えるきっかけにしていただきたいんですね」
 
五十嵐さんの思いが、未来の大きな力になるかもしれない。

(NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム https://www.cleanaid.jp

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。2030年を年限とした17の国際目標がある。その中に「14海の豊かさを守ろう」「15緑の豊かさも守ろう」という項目がある。

その他のSDGsのランナーはこちら
https://www.fnn.jp/programs/YMO0094

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