13歳で結婚、出産、そして命を落とす少女も…。「ランドセル」で世界を変えたい

<SDGsのランナー>石井澄江さん

  • 望まない結婚や出産をさせられる少女は多い。
  • 命を落とす妊産婦は年間30万人以上にのぼる。
  • 少女が教育を受けられる支援もとても大事な活動。

少女たちを学校へ通わせる

「多くの途上国では、女の子は嫁に出すもの」

少女たちが置かれている世界の現状について、石井澄江さん(70)は、そう語った。

「教育の必要はない。ひどいと13歳や14歳で、親が決めて結婚させられる。自分の意思って全くないんです」

そして、母になるには心も身体も早すぎる少女たちが、医療環境が整備されていない中で出産し、命を落とすケースも多数報告されている。途上国では年間30万人以上の妊産婦が命を落としている。

女性の命と健康を守るために活動している日本生まれの国際協力NGOのジョイセフで理事長を務める石井さんは、途上国の出産環境を整える活動を43年間、続けてきた。出産のための宿泊施設を作ることも、そのひとつだ。

しかし、妊産婦への直接的な支援を行なうことだけが活動のすべてではない。

問題の根本的な解決として積極的に行っているのが、「少女たちを学校へ通わせること」。全国から寄付されたランドセルや学用品を毎年、アフガニスタンに送っている。

「女性が教育を受けられないということは、自分も守れないし、自分の家族も守ることができない」
 
石井さんは、そう断言する。

ジョイセフが設立されたのは、戦後の日本が実践してきた家族計画・母子保健の分野での経験やノウハウを途上国に移転してほしいという国際的な要望を受けたからだという。

戦後日本のように、女性も当たり前のように教育を受けられる社会が途上国にも広がっていけば、たくさんの問題が同時に解決していく。

アフガニスタンでは、ランドセルを背負って目を輝かせた少女たちが、何人も学校に通えるようになった。

「自分の人生の選択というものを、自分の手でできるようにしてあげたい」
 
石井さんの想いは、未来に続いている。

(国際協力NGOジョイセフ https://www.joicfp.or.jp/jpn/

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。2030年を年限とした17の国際目標がある。その中に「3すべての人に健康と福祉を」「5ジェンダー平等を実現しよう」という項目がある。

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https://www.fnn.jp/programs/YMO0094

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